セメントメーカーが廃棄物処理設備に積極投資
本日付の日本経済新聞に、「セメント大手4社が廃棄物処理事業に積極投資」という記事が掲載されていました。
最近始まった動きではありませんが、セメントの国内需要が低迷する一方である以上、セメントメーカーが廃棄物処理事業に力を傾注するのも当然です。
廃プラスチック類などの比較的きれいな産業廃棄物から、一般廃棄物の焼却灰や下水汚泥まで、あらゆる廃棄物をリサイクルできるのがこの業界の大きな強みです。
今後は、セメント需要が低迷、廃棄物の発生量も減少していくのは確実と思われます。
その中で、誰でも処理できる廃棄物ではなく、難処理物を処理する方向にシフトするのも正しい戦略です。
しかしながら・・・
セメントの需要が減り続けるということは
セメントを製造する必要がなくなるということであり、必然的に廃棄物の受け入れ量も減ることになります。
場合によっては、次の次の戦略として、セメント以外の製品を製造することが必要になるかもしれませんね。
2011年以降は、経済成長ではなく、いかにスマートに現状維持をしていくかが日本の課題となりそうです。
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2011年1月6日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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温暖化対策かリサイクルの推進か セメント産業のジレンマ
朝日新聞にセメント業界の苦境に関する記事が掲載されていました。
セメント業界「鳩山不況」 公共事業削減、さらに減産
記事の冒頭部分を抜粋します。
「コンクリートから人へ」を掲げる鳩山内閣の政策が、苦境のセメント業界に追い打ちをかけている。生産量は10月まで26カ月連続の前年割れ。全国で生産設備の停止を進めてきたが、需要減に追いつかず、今後は工場閉鎖などが必至だ。セメント工場は、産業や家庭から出る大量の廃棄物を原燃料として受け入れている。生産量が減れば廃棄物の受け入れ量も減るため、新たな処理施設が必要になるとの指摘もある。
セメントは原材料に廃棄物をふんだんに用いることができるため、廃棄物の大量、かつ効率的なリサイクルが可能な産業です。
その一方で、エネルギーを大量に消費する産業でもあるため、地球温暖化ガスを大量に排出するという負の側面もあります。
公共工事が年々減る状況下で、セメントの原料として廃棄物処理を引き受け、懸命にコスト削減に努めてきた背景があります。
廃棄物処理面だけを考えると、「セメント産業でどんどん廃棄物を有効活用してくれた方が望ましい」
ということになりますが、リサイクル後の製品の市場が無いことには、やはり健全なリサイクルとは言えません。
従来なら、セメントを大量に使う=セメントの生産増=廃棄物のリサイクル量の拡大 という、比較的単純な方程式で問題が解けましたが、ここ10年来、「地球温暖化対策」という制約が加わったため、複雑な連立方程式として問題に対処する必要が生じています。
重要なことは、「地球温暖化対策だけを考えておればよい」という安直な方針では、複雑に絡み合った資源や廃棄物の問題を解決することは不可能ということです。
地球温暖化対策として、エネルギーの消費を抑えることも重要ですが、それと同時に、廃棄物の安全、かつ安価なリサイクルを追求することも重要です。
廃棄物をリサイクルするという意味では、セメント産業も温暖化の抑制に役立っているのは事実ですので、政府はその効用をもっと重視して、セメント産業を一方的に悪者にしない配慮が必要でしょう。
それこそが国民に求められている、本当の「鳩山イニシアチブ」だと思います。
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2009年12月2日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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