産業廃棄物の排出および処理状況(平成25年度分)

2015年12月22日付で、環境省から、産業廃棄物の排出及び処理状況(平成25年度実績)が発表されました。 

産業廃棄物の排出・処理状況(平成24年度実績)
(1)全国の産業廃棄物の総排出量:前年度に比べ、約6百万トン(約1.5%)増加。
 ・平成25年度総排出量約3億8,470万トン(前年度約3億7,914万トン)

(2)業種別排出量:前年度と同様、上位5業種で総排出量の8割以上。
 1 電気・ガス・熱供給・水道業  約9,799万トン(25.5%)(前年度 約9,647万トン 25.4%)
 2 農業・林業          約8,296万トン(21.6%)(前年度 約8,572万トン 22.6%)
 3 建設業            約8,035万トン(20.9%)(前年度 約7,412万トン 19.6%)
 4 鉄鋼業            約3,076万トン( 8.0%)(前年度 約2,866万トン  7.6%)
 5 パルプ・紙・紙加工品製造業  約3,044万トン( 7.9%)(前年度 約2,900万トン  7.6%)

(3)種類別排出量:前年度と同様、上位3品目で総排出量の8割以上。
 1 汚泥     約1億6,417万トン(42.7%)(前年度 約1億6,464万トン 43.4%)
 2 動物のふん尿 約 8,263万トン(21.5%)  (前年度 約 8,543万トン 22.5%)
 3 がれき類   約 6,323万トン(16.4%)  (前年度 約 5,889万トン 15.5%)

(4)産業廃棄物の処理状況:前年度に比べ、最終処分量が約11%減少。
 ・再生利用量 約2億 542万トン (53.4%) (前年度 約2億 757万トン 54.7%)
 ・減量化量  約1億6,756万トン (43.6%) (前年度 約1億5,847万トン 41.8%)
 ・最終処分量 約  1,172万トン ( 3.0%) (前年度 約 1,310万トン  3.5%)

平成20(2008)年以降5年連続で排出量が減少し続けていましたが、平成25(2013)年は久しぶりに前年度よりも排出量が増えました。わずか546万トンだけですが。
h25haisyutsu

その他、
最終処分量が1,172万トンと、前年よりも138万トン減少しました。

h25haisyutsu2

最後に、日本全体での産業廃棄物処理フローをまとめておきます。

        産業廃棄物 384,696千トン
                |
                |
                |
       __________|_____________   
      ↓         ↓            ↓
   直接埋立する分   中間処理(焼却・    再生利用される分
             破砕他)される分
   6,492千トン 299,642千トン   78,563千トン
     (2%)     (78%)        (20%)
      |         |
      |         |
      |         ↓
      |     中間処理後に残るもの
      |     132,082千トン     
      |       (34%)
      |         |
      |         |
      |         |---→再生利用される分
      |         |    126,853千トン
      |         |      (33%)
      |         ↓
      |       埋め立てる分
      |       5,230千トン
      |        (1%)
      |         |
      |_________|
           |
           |
           ↓
      埋め立てられる分の合計
        11,721千トン
         (3%)

 ※各項目は、四捨五入してありますので、収支が合わない場合があります。

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