産業廃棄物の排出および処理状況(令和元年度分)

2022年2月15日付で、環境省から、産業廃棄物の排出及び処理状況(令和元年度実績)が発表されました。 

産業廃棄物の排出・処理状況(令和元年度実績)
(1)全国の産業廃棄物の総排出量:前年度に比べ、約700万トン(約1.9%)増加。
・令和元年度総排出量 3億8,596万トン(前年度 3億7,883万トン)

(2)業種別排出量:上位業種は前年度と同様、上位5業種で総排出量の8割以上。
1 電気・ガス・熱供給・水道業 1億0,101万トン(26.2%)(前年度9,897万トン(26.1%))
2 農業・林業          8,126万トン(21.1%)(前年度8,096万トン(21.4%))
3 建設業            7,971万トン(20.7%)(前年度7,548万トン(19.9%))
4 パルプ・紙・紙加工品製造業  3,368万トン( 8.7%)(前年度3,253万トン(8.6%))
5 鉄鋼業            2,596万トン( 6.7%)(前年度2,622万トン(6.9%))

(3)種類別排出量:前年度と同様、上位3品目で総排出量の8割以上。
1 汚泥   1億7,084万トン(44.3%)(前年度1億6,738万トン(44.2%))
2 動物のふん尿 8,079万トン(20.9%)(前年度  8,051万トン(21.3%))
3 がれき類   5,893万トン(15.3%)(前年度  5,628万トン(14.9%))

(4)産業廃棄物の処理状況:前年度に比べ、最終処分量が約3万トン(約0.3%)増加。
・再生利用量 2億0,357万トン(52.7%)(前年度1億9,901万トン(52.5%))
・減量化量  1億7,323万トン(44.9%)(前年度1億7,070万トン(45.1%))
・最終処分量    916万トン( 2.4%)(前年度   913万トン( 2.4%))

産業廃棄物の発生量は久々に前年度のそれよりも増えましたが、その原因に関する分析を環境省が行っていないため、その詳細はよくわかりません。

最終処分量も、過去最少だった前年度より3万トン増え、915万トンとなりました。

最後に、日本全体での産業廃棄物処理フローをまとめておきます。

        産業廃棄物 385,955千トン
                |
                |
                |
       __________|_____________   
      ↓         ↓            ↓
   直接埋立する分   中間処理(焼却・    再生利用される分
             破砕他)される分
   4,562千トン 305,278千トン   76,114千トン
     (1%)     (79%)        (20%)
      |         |
      |         |
      |         ↓
      |     中間処理後に残るもの
      |     132,050千トン     
      |       (34%)
      |         |
      |         |
      |         |---→再生利用される分
      |         |    127,455千トン
      |         |      (33%)
      |         ↓
      |       埋め立てる分
      |       4,595千トン
      |        (1%)
      |         |
      |_________|
           |
           |
           ↓
      埋め立てられる分の合計
         9,157千トン
         (2%)

 ※各項目は、四捨五入してありますので、収支が合わない場合があります。

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