不法投棄の発覚で倒産!?
不法投棄の後始末でいきなり倒産するわけではなさそうですが、後始末の経費負担が法人解散の決め手になったようです。
別子山の山中に産業廃棄物などを不法投棄した新居浜市の第三セクター「悠楽技」(社長・佐々木龍市長)は25日までに、経営難を理由に観光施設・ゆらぎの森の指定管理者辞退を市に申し出、解散する方針を決めた。市は6月末での指定解除を通知、7月以降の新たな指定管理者の公募を5月から始める。佐々木市長が同日の会見で明らかにした。
同社は慢性的な赤字経営で、2001年の設立時3000万円だった資本金は10年度末で約1000万円に減少しており、11年度収支は約500万円の赤字の見通し。1月に発覚した不法投棄では水質・土壌検査、不法投棄物の撤去処分費に多額の経費が掛かり、さらに廃棄物処理法違反で法人への罰金も予想されている。
市長は「市としては観光施設の営業は継続し、指定管理に空白を生まないようにしたい」とし、新しい指定管理者には悠楽技の正社員(5人)の継続雇用を要望するという。
資本金が減少というのは、減資をしたのでしょうか?
おそらく、減資をしたわけではなく、3,000万円-1,000万円=2,000万円の債務超過に陥っているという意味だと思います。
くだんの第3セクターのHP。
有限会社悠楽技
住所や会社名がテキストではなく、画像化されている最悪のトップページです(苦笑)。
運良く検索でヒットしても、このHPを見て宿泊したいと思う人はほとんどいないでしょう。
次の指定管理者には、正社員5人の雇用継続を求めるとのことなので、再建のハードルは非常に高いと言えます。
HPを見る限り、企業努力をした形跡が見られませんが、それでも雇用継続を求めるということは、何か別のしがらみがあるのではと勘ぐってしまいます。
星野リゾートでも再建は難しいのではないでしょうか?(笑)
不法投棄の発覚で企業が倒産するという、非常に珍しい実例となってしまいました。
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2012年4月26日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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