2008年の廃プラスチック輸出量
産業の勢い、国境を越えた廃棄物の再利用の動向を把握するため、財務省の「貿易統計」を毎月ウォッチしていることは、このブログでもご紹介しました。
最近、2008年12月の貿易統計が公開されましたので、これでようやく2008年度分のデータがすべて揃いました。
まず、12月の状況を見てみると
12月は11月よりも輸出量が増加したものの、2007年の同月比で見てみると、まだ前年実績割れが続いています。
特筆すべきは、11月以降の輸出価額の落ち込み様が顕著な点です(単位は1kgあたりの輸出価額)。
12月は11月よりも輸出量が増えているにもかかわらず、肝心の輸出(=売却)単価が落ちていますので、輸出事業者が在庫の処分を急いだのかもしれません。
その他にも、原油安の影響もあると思われます。
中期的な傾向としては、市況が昨年夏のような勢いを取り戻すのは数年先になると予想されています。
総合すると、2008年の廃プラスチックの輸出量は、2007年と比較して微減という結果になりました。(単位はt)
また、輸出価額については、昨年下記のバブル期の影響で、2007年より微増していますが、それはあくまでも1年を平均した結果であり、下半期からは、すべての廃プラスチックで輸出価額が急落していることに注意する必要があります(単位は1kgあたりの輸出価額)。
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2009年3月6日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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