鳥居の設置でポイ捨て激減

金網やフェンスといった無粋な方法ではなく、人の善性に訴えかけることで不法投棄を抑制する「鳥居」や「地蔵」の効果については、当ブログでも何度か取り上げてきました。

※参考
2012年2月6日付 「不法投棄抑止のための鳥居
2014年10月29日付 「「ごみ無し地蔵」再び

今回ご紹介する河北新報のニュースは、
行政ではなく、地域の廃棄物処理企業が設置した鳥居という点がユニークでした。

2016年01月10日 河北新報 「<ミニ鳥居>ポイ捨て激減 信仰心刺激か

 大河原町北部の道路沿いに建てられた小さな鳥居が、不法投棄対策に大きな効果を生んでいる。ドライバーや周辺住民からは「ごみのポイ捨てが劇的に減った」と驚きの声が出ている。
 鳥居は高さ60センチほどで、村田町に抜ける広域農道や蔵王町境を通る県道の脇など約20カ所にある。農道沿いに事務所がある廃棄物収集業コーセイサービスが、町や近くの行政区の了解を得て建てた。
 以前は通行中に捨てられたとみられるペットボトルやプラスチックごみが散乱。同社は毎年、ボランティアで清掃活動に取り組み、農道沿いに監視カメラも設置したが、ポイ捨ては減らなかった。「目に余る状況をどうにかできないか」(吉野征雄取締役)と考え、思い付いたのが鳥居設置だった。
 「信仰心があつい日本人は鳥居の近くで罰当たりなことはできないと考えた」と吉野さん。効果の大きさに驚きつつ、「ほかの地区にも設置し、ごみのない地域にしたい」と話した。

鳥居をボランティアで設置したコーセイサービスさんは、宮城県大河原町の廃棄物処理企業のようです。

(おそらく自社負担で)鳥居を20か所も設置されたとのことですが、地域や郷土への愛が無ければできない陰徳ですね。

すべての人に、鳥居の有無に関係なく、ポイ捨てを含めた不法投棄が罰当たりであることに気づいていただくのが理想ではありますが。(^^;)

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