私の人生を変えてくれた上司 Vol.3

お断り。
この記事は筆者の実際の経験を元に執筆していますが、守秘義務の関係から一部フィクションを交えています。
また、この記事は筆者の独断と偏見で記述しておりますので、当然ながら、現在の兵庫県その他の行政見解を代表するものではありません。

Vol.1
Vol.2

(前回のあらすじ)
赴任早々、政治団体を名乗る強面2人組の襲来を受け混乱する私。
しかし、上司Bは強面のすごみに動じることなく、その日のうちに
苦情のあった場所の確認に行くことを決断。
事態を把握できず混乱中の私についてくるよう指示をするのだった。

上司Bの手際の良い指示を目の当たりにし、「現場に行けない理由」を考えても無駄だと観念しました。

それと同時に、
「机にかじりついて仕事をするよりも、事務所の外に公然と(仕事ですから)出られるのもいいな」
と、呑気なことを考えていました。

実際には、勤務時間中外に出ていた分、事務所に戻ってから残業をしなければならないのですが、
それに気づくのはもう少し後のお話です。

このようにして、4月1日から現場のパトロールに出かける羽目になったのですが、
県民局に来てまず驚いたのが、専門の運転手さんが公用車を運転してくれることです。

後部座席にさっそうと乗り込み、現場には運転手さんが運んでくれるなんて、ちょっとしたVIPのように思えました。
実際には、不法投棄現場などに長靴で乗り込み、場合によっては廃棄物を掘り返すという、VIPには縁遠い業務でしたが。

県民局を出発して40分ほど経過すると、とある山中の田園地帯に着きました。

上司Bは運転手さんに「吉田工業(仮名)事案の現場に行って」と伝え、
「尾上さん 吉田工業は最警戒案事案やから、これから何度も来ることになるからな」と一言だけ注意をしました。

「田園地帯に出張するというのも楽しそうだな」と、現実離れした夢想をしているうちに、県道の三叉路付近にある吉田工業事案の現場に到着しました。

車の外に降りると、
400平方メートル程度の猫の額のような敷地に、目を疑うような光景が広がっていました。

(続く)

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