産業廃棄物の担当は貧乏くじなのか?

先週の26日(水)は、大阪の天満橋で、近畿地域の地方自治体職員向けに終日講演しておりました。

資料スライドの一部はこんな感じです。


※宣伝 関心が湧いた地方自治体の方は、お声掛けいただければどこでも研修にうかがいます。

講師としては、「自分が現役公務員だった時に聞きたかった」内容にすべく、約15年間に及ぶ廃棄物処理法に基づく実務体験をふんだんに盛り込みました。

しかしながら、「基礎的な情報の講話」ではなく、「地方自治体職員の本分」といった非常に暑苦しい内容であったためか、参加者の反応はイマイチに感じられました。

そこで、参加者の具体的な状況を知るべく、質問を2つ投げかけてみました。

まず、「この仕事(産業廃棄物担当)に就かれてからまだ2年以内という方は挙手してください」と聞くと、
8割くらいの方が挙手をしました。

次に、「自分の今の仕事はやり甲斐があると感じている方は挙手してください」と尋ねると、手を挙げる人はいませんでした(涙)。

まぁ、やり甲斐を感じている人でも、「当てられて発言させられたらかなわん」と、余計な防衛戦を張って挙手しなかった人がいたかもしれません。

いや いないかな(苦笑)。

少なくとも、会場にいた約100名の地方自治体職員の大部分は、現在の担当職務に対して、「嫌々」そして「仕方なく」取り組んでいることだけはわかりました。

ここで、十把一絡げに「だから今の役人衆はダメなんだ」と言うつもりはありません。

各自に仕事に対する考え方は、それぞれの人生観にも通底するものであるため、基本的にはどう考えるかは個人の自由です。

しかしながら、講演の際にも繰り返し述べましたが、産業廃棄物の規制担当という仕事は、そう考えてやり過ごすにはもったいない職務でもあります。

その理由は、「法令の読解力」のみならず、「観察力」や「交渉力」、「民法・商法等の理解」といった、職業人に求められる様々な資質を同時に開発できる分野だからです。

特に「観察力」や「交渉力」は、産業廃棄物の規制担当者にとっては極めて重要な資質ですが、それを学ぶためには、一つでも多くの現場体験を積むしかありません。

一朝一夕に身につくものではありませんが、それらの資質が一定のレベルに達すると、おおよその事態には問題なく対処できるようになります。

例えば、最初は答えがわからないのでビクビクしながら質問に答えていたとしても、やがては未知の質問が無くなり、ほとんどの質問に対してすぐに回答できる自信を持てるようになります。

お役所には「保管基準」から「契約書の書き方」といった色々な質問が日々寄せられますが、そのすべてに自信を持って答えられるようになると、職業人として大きな自信を得られるようになります。

廃棄物処理法は、事務系の役人でも、そうした自信を幅広く得ることができるという珍しい分野ですので、法令や疑義解釈を学ぶ気さえあれば、誰でもすぐに一人前になれます。

もちろん、これは行政官のみに当てはまる話ではなく、産業廃棄物処理企業や産業廃棄物排出企業で勤める方にとっても当てはまる話です。

当ブログを更新する理由の一つに、そうした楽しみを一人でも多くの人に味わってもらいたいという思いがあります。

実際、記事のこの部分まで読み進められた方は、その楽しみにはまってらっしゃるのは間違いないと思います(笑)。

目の前の仕事を楽しむことは人生を楽しむことにもつながりますので、
現在の仕事に嫌々取り組んでいる方に、次の二つの言葉を贈ります。

「慣れるまでが大変だけど、慣れてしまえば楽しいよ~」
「法令と過去の疑義解釈を真剣に読むだけで、慣れるスピードは大幅に速まるよ~」

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