法令遵守教育の達成基準とは

前回の記事 「法律違反と命令不服従のどちらを罰するべきか」では、「『法令遵守教育の徹底』というコメントを吐いた時点で、その組織のリスク対応は失敗に確定」と書きました。 では、それが十分に行われた状態とは、どのような状況な…

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法律違反と命令不服従のどちらを罰するべきか

今回ご紹介するのは、自衛隊の隊員が内規を無視してバッテリー液を不法投棄したという言語道断な事件です。 2016年9月12日付 産経新聞 「2等陸曹を停職、バッテリー液を排水口に廃棄「管理、煩わしくなった」 徳島駐屯地」 …

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精神論の流布

ようやく、2016年2月29日付記事 「環境省が作成した「食品廃棄物転売の再発防止策」について」の続編を書けます。 環境省が作成した食品廃棄物転売防止策の主眼は、下記の3点でした。 1.電子マニフェストの機能強化を図るた…

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環境省が作成した「食品廃棄物転売の再発防止策」について

2016年2月25日付記事 「中央環境審議会循環型社会部会(第12回)を傍聴してきました」で、食品廃棄物の不正転売の再発防止策について議論されたことを既に書きました。 今回は、その議論の元になった、環境省が2月16日付で…

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廃棄物を横流しされないようにする方法

壱番屋の廃棄ビーフカツ流出事件は、壱番屋のみならず、他の食品関連事業者の廃棄品についても既に消費者に売られていた可能性が出てきました。 一処理業者と、一製麺業者が結託して起こした事件ですが、続々と新たな食品関連事業者の名…

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廃棄品が転売されやすい状況とは(ケース2 手が空いている作業員が多い)

昨日の記事「廃棄品が転売されやすい状況とは(ケース1 社長の意思が絶対的な会社)」では、産業廃棄物処理企業や社長の財務状況ひっ迫に伴い、廃棄物が転売されやすい状況を解説しました。 いわば、会社として組織的に横流しをしてい…

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廃棄品が転売されやすい状況とは(ケース1 社長の意思が絶対的な会社)

前回(2016年1月14日)付の「処分済みだったはずの食品廃棄物がスーパーで売られるというリスク」の記事には、非常にたくさんの方からコメントを頂戴しました。 廃棄したはずの食品が、そのままスーパーで売られたという事実にそ…

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コンプライアンス教育の徹底という「精神主義」

戦後70年の節目を迎え、70年前の日本と現在の日本の違いについて考えました。 「変わった物」と「変わらなかった物」の両方がありますが、今回は70年を経ても「変わらなかった物」に焦点を当てたいと思います。 戦争末期には、学…

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廃棄物処理法違反で有罪になる確率

廃棄物処理法違反にも色々な種類がありますが、企業で働く人が廃棄物処理法違反で有罪となる確率はどれくらいと思われますか? 母数をどう定義するかで確率計算の結果がガラッと変わりますが、 母数を「検察庁に送致された件数」とする…

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官僚的組織で法律違反が起こる背景

前回の記事「単なる贈収賄事件ではなく、組織的問題」では、ネクスコ西日本職員の収賄事件で発覚した、同社の廃棄物処理法違反を取り上げました。 ネクスコは、2005年に日本道路公団という特殊法人が分割民営化されたものです。 「…

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