小型家電リサイクル法案が閣議決定される

3月9日に、小型家電リサイクル法案の内容が閣議決定されました。

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律案の閣議決定について(お知らせ)

今のところは閣議決定だけですが、おそらく国会では満足に議論されないまま審議が通過すると思いますので、これが法律の条文として理解しても大丈夫でしょう(苦笑)。

条文数はわずか21条だけですので、すぐに読めます。

制度の概要は、小委員会から答申された内容と変更なさそうです。

この法律のキモは、
・環境大臣が「再資源化事業者」を認定し、
・認定された再資源化事業者は、廃棄物処理業の許可不要で再資源化ができるという2点です。

広域認定と同様に、廃棄物処理業の許可が不要であるだけで、廃棄物処理施設の設置許可は必要となります。

そのため、現実的には、廃棄物処理業者が参画しない限りは、リサイクルの受け皿が成立しなさそうです。

ただし、廃棄物処理施設に該当しない施設で、小型家電のリサイクルをすることも可能です。
たとえば、コストを無視すれば、手選別・手分解でもできます。

将来的な展望としては、物量自体はそれほど多くはないため、大手宅配業者などの運送事業者が参入してくることは考えにくい。

いわば、廃棄物処理業者の独壇場となるのが自然な流れですが、
再資源化認定事業者になり、特定の地域での小型家電回収・リサイクルスキームを一手に握った企業に一番旨みがありそうです。

↑これは結構重要なポイントだと思います。

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コメント

  1. おかしいと思う人 より:

    お邪魔します。一言云いたい
    なぜ、俯瞰でもっと見ないのだろう
    TPPを議論するなら ゴミだって経済に組み込まれた有価物、
    ならば 家電リサイクル法は 何なんだろう
    鎖国主義? 閉鎖的経済? 
    世界に並んだ所で 有価物として取引されるべきでは?
    他の国と経済的に競争するなら なぜ金を取る?
    自治会の古紙レベル以上に 有価物だぞ
    自治会で集めれば 盛大な夏祭りができるぞ
    業者も一ヶ所に集まっているなら 喜んで来るぞ
    世界規模で見た場合の現実は こんなところ

    なのに
    「有価物が欲しいんだ」「損はしたくない」が先にきて 
    こねくり回して 利益を考え、その結果 金を取る。
    (こじつけの理論を盾にして)
    そんな風にしか見えない
    また、それにぶら下がる評論家的人々が
    自分の欲のために 無責任に乗っかる。

    この国の人たちは 対症療法的考えしかなくなったのか?
    何か云えば 不法投棄など一部の問題点をこれ見よがしに
    出してきて・・
    (有価物なら 不法投棄じゃなく 拾いますよね
       昔、瓶を拾って 駄菓子が買えたのだし)
    ニート、年寄りの小遣銭くらいにはなる

    そんなことやってるから ペットボトルは
    焼却炉の燃料として 重油代わりに使われるのが
    収まる所・・・
    時間費やし 金使い、犠牲者を出し 大騒ぎしたくせに

    他の法律にもあるけど
    数年後 こそっと あの法律はこう解釈してくださいと
    関係機関に連絡がくる。読み飛ばすくらいの
    ペラ紙一枚で・・・
    (事実上、その法律は 無かったことに・・・って書いてある)

    最近の 「ご都合法律」は そんなの多い気がする
    (振り回すだけ振り回しやがって・・・)

    また今回も 
    身の丈以上の「理想」そして「欲」で議論した結果は
    そんな結末なんだろうと思う
    その跡に 大量の犠牲者の屍を残して・・
    テ○ドンの国と 何が違うのか 私には判らない


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