情報機器のリユースとリサイクル実績(平成24年度)

9月5日付で、一般社団法人情報機器リユース・サイクル協会から、我が国における平成24年度の情報機器のリユースとリサイクル実績結果についてが発表されました。

少し読みづらい発表であるため、ポイントを簡潔にまとめたPCウォッチの記事を転載します。

2013/9/5 16:03 PCウォッチ RITEA、2012年度リユース機器販売は過去最高の322万台

 一般社団法人 情報機器リユース・リサイクル協会(RITEA)は5日、2012年度(2012年4月~2013年3月)の情報機器のリユース販売、リサイクルの実績を発表した。これによると、リユース情報機器の販売は過去最高の322万4千台、資源の再利用量は7,908トンとなった。

 再利用された情報機器で最も多いのはPCで210万台、このうちノートPCが118万台、デスクトップPCが92万台。前年比119%で過去最高の台数だという。中でも、OSの再インストールや一定期間の保証/サポートを付けたリユースPCの販売台数は82万2千台で、こちらも過去最高。同協会では、今後もWindows XPのサポート終了に伴い、買い換えやリユースが増加するとみている。

 スマートフォン、タブレット端末のリユースも増加傾向で、順に前年比70%増の68,000台、同120%増の22,000台となった。

 再資源化では、回収した100万5千台、9,014トンから、7,908トンを資源として再利用。再利用できる部品が合計128トン、材料が7,785トン得られた。このうち、7割が鉄の5,581トン、アルミニウムが244トン、プラスチックが1,397トン、ガラスが270トン。貴金属は金220kg、銀1トン、銅273トンを回収。さらに、レアメタルのクロム12トン、コバルト100kg、ニッケル6トン、パラジウム60kgを、国の資源として約18トンを再資源化した。

 同協会は、貴金属やレアメタルが国際レベルで枯渇する可能性を考慮し、リサイクルの拡大、回収実績の管理や把握を行なうことで、日本のリサイクル活動のさらなる発展、情報機器の履歴管理の確保に貢献できるとしている。

リユースPCの販売が過去最高で、特に、古いOSを消去した上で新しいOSをインストールした「付加価値付きリユースパソコン」の販売が増えているそうです。

ハードのデザインや使用感にこだわりが無ければ、今後は企業等で「付加価値付きリユースパソコン」の導入がより加速するかもしれませんね。

また、貴金属その他のレアメタルについても、合計で年間18tを回収と健闘していたようです。

平成25年より小型家電リサイクル法が施行されましたので、来年度の公表ではさらにリサイクルが進んだ結果になるものと期待しています。

一番環境に良いのは、手間とエネルギーが必要となるリサイクルよりも、
同じハードを使い続けながら、OSだけアップデートし続けるような仕組みができることですが、
それだとPCメーカーが潰れることになるので、当分の間は実現できそうにありませんね。

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