家電リサイクル実績(令和5年度)

2024年8月22日付で、環境省から「令和5年度における家電リサイクル実績について」が発表されました。

(2)指定引取場所における引取りの状況
 令和5年度に全国の指定引取場所において引き取られた廃家電4品目は約1,445万台(前年度比約3.4%減)であり、内訳を見ると、エアコンが約367万台(構成比約25%)、ブラウン管式テレビが約54万台(同約4%)、液晶・プラズマ式テレビが約307万台(同約21%)、電気冷蔵庫・電気冷凍庫が約334万台(同約23%)、電気洗濯機・衣類乾燥機が約384万台(同約27%)となっています。
 また、前年度比で見るとエアコンが約0.8%減、ブラウン管式テレビが約15.0%減、液晶・プラズマ式テレビが約0.8%減、電気冷蔵庫・電気冷凍庫が約5.2%減、電気洗濯機・衣類乾燥機が約4.3%減となっています。
 廃家電4品目の合計約1,445万台は前年度の1,495万台を下回ったものの、引き続き高い水準を維持しております。


※環境省発表資料より、「令和4年度」と「令和5年度」の2年分を抜粋

猛暑が毎年続いているにもかかわらず、エアコンの引取台数が前年度より減少してしまいました。

令和5年度実績では、すべての家電リサイクル法対象製品の引取台数が前年度よりも減少しています。

「日本は家電大国!」という、日本国民の誇らしげな気分を刺激し続けてきた看板を下ろすべき時が名実ともに近づいてきたようです。

引き取られた廃家電4品目の再商品化等の状況

 家電メーカー等の家電リサイクルプラントに搬入された廃家電4品目は、リサイクル処理によって鉄、銅、アルミニウム、ガラス、プラスチック等が有価物として回収され、全社において法定基準を上回る再商品化率が引き続き達成されました。
 全体では、エアコンで93%(法定基準80%)、ブラウン管式テレビで73%(同55%)、液晶・プラズマ式テレビで85%(同74%)、電気冷蔵庫・電気冷凍庫で80%(同70%)、電気洗濯機・衣類乾燥機で92%(同82%)と、法定基準を上回る再商品化率が引き続き達成されました。

すべての対象品目において、令和5年度もリサイクル率は法定基準を上回りました。

フロン類の再商品化実施状況

 エアコンの冷媒フロン類は約2,493トン、電気冷蔵庫・電気冷凍庫の冷媒フロン類は約111トン、電気洗濯機・衣類乾燥機の冷媒フロン類は約40トン、電気冷蔵庫・電気冷凍庫の断熱材に含まれるフロン類は約192トンが回収されました。

「フロン類」については、令和4年度実績よりも回収量が減っています。

上述したとおり、「エアコン」の回収量自体が令和4年度よりも減った影響かと思われます。

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