一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について

2023年3月30日付で、環境省から「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について」が発表されました。

1.ごみの排出・処理状況
(1)ごみ排出の状況
・ごみ総排出量 4,095万トン(前年度4,167万トン)[1.7%減]
・1人1日当たりのごみ排出量 890グラム(前年度901グラム)[1.2%減]

(2)ごみ処理の状況
・最終処分量 342万トン(前年度364万トン)[5.9%減]
・減量処理率 99.1%(前年度99.1%)
・直接埋立率 0.9%(前年度0.9%)
・総資源化量 816万トン(前年度833万トン)[2.0%減]
・リサイクル率 19.9%(前年度20.0%)

2.ごみ焼却施設の状況
(令和3年度末現在)
施設数 1,028施設(前年度1,056施設)[2.7%減]
処理能力 175,737トン/日(前年度176,202トン/日)
1施設当たりの処理能力 171トン/日(前年度167トン/日)
余熱利用を行う施設数 729施設(前年度738施設)
発電設備を有する施設数 396施設(前年度387施設)(全体の38.5%)
総発電能力 2,149MW(前年度2,079MW)[3.3%増]
総発電電力量(約250万世帯分の年間電力使用量に相当) 10,452GWh(前年度10,153GWh)[3.0%増]

3.最終処分場の状況
(令和3年度末現在)
残余容量 9,845万立法メートル(前年度9,984万立法メートル)[1.4%減]
残余年数 23.5年(前年度22.4年)

令和3年度は、前年度よりもごみ総排出量が1.7%減少しています。

ここでいう「ごみ」とは、「事業系ごみ」と「生活系ごみ」を合わせた総称です。

令和2年度は、「巣ごもり需要」の影響で、「生活系ごみ」が前年度よりも増加する一方で、「事業系ごみ」の排出量が前年度よりも約140万トン減少していました。

逆に、令和3年度は、「事業系ごみ」が前年度よりも6万トン増え、「生活系ごみ」は前年度よりも77万トン減りました。

しかしながら、令和3年度の「事業系ごみ」は前年度よりも6万トン増えたとはいえ、新型コロナウイルスが流行する直前の令和元年度の排出量と比べると、131万トンも少なくなっています。

「生活系ごみ」の排出量は令和元年度の水準とほぼ同様であることを考えると、「事業系ごみ」の減少だけが著しい状況と言えます。

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