アウディの自動車リサイクル270万円の黒字

270万円というギリギリ黒字のラインをアウディが死守した様子に非常に好感が持てます(笑)。

レスポンス アウディジャパンのリサイクル、270万円の黒字…2011年度

アウディジャパンは、自動車リサイクル法に基づくASR(シュレッダーダスト)・エアバッグ類・フロン類の特定3品目の2011年度再資源化実績を公表した。

グループブランドであるランボルギーニ車を含む自動車のASRの再資源化率は93.7%となり、前年度の85.4%から8.3ポイントアップした。昨年に引き続き、2015年の基準値である70%を大幅に超える結果となった。

エアバッグ類は3658台から2万3795個を引き取り、回収・処理または車上作動により再資源化した。回収によるエアバッグ類再資源化率は93.3%で、法定基準の85%以上という数値目標を達成した。さらに、フロン類は4003台を引き取り、適正に処理したとしている。

2011年度の収支状況は、資金管理法人から払渡しを受けた再資源化等預託金の総額が7403万2000円で、再資源化に要した費用の総額が7133万4000円となり、全体収支は269万8000円の黒字だった。

ただ、自動車リサイクル法が施行された2004年度以降の累計収支は2019万2000円の赤字となっている。

アウディの場合は高級車中心のラインナップということもあり、思った以上に廃車に回る量が少ないようです。

アウディ車の構造にはあまり詳しくないので素直に驚いたことは、
「エアバッグ類は3658台から2万3795個を引き取り」という部分。

1台あたり6.5個のエアバッグを回収していることになります。
座席の前面のみならず、側面にも基本的にエアバッグを装備しているようですね。

アウディ社のHPを見てみると、エアバッグに関しては次のように記載されていました。

万一の衝突に備え、胸部や腰まで保護するフルサイズ型フロントエアバッグ(運転席/助手席)をはじめ、サイドエアバッグ(フロント)、サイドガード(ヘッドエアバッグ)、側面衝突を考慮した強固なサイドインパクトプロテクションも標準装備。

2004年度からの累計収支赤字が「2019万2000円」と、大幅な赤字ではない点も好感です。

トヨタと比べて引き取り台数が少ないこともあるかと思いますが、累計で2,000万円の赤字に止まっているのは大健闘と言えるでしょう。

高級車を数台売れば、すぐに穴埋めできる額でしょうから(笑)。
実際にはそんなに簡単な話ではないと思いますが、是が非でも黒字化に持っていく事業でもありませんので、収支トントンが理想ですね。

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