明野処分場、粛々と閉鎖準備を開始

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2014年5月15日付 明野最終処分場の後始末が泥沼化

批判や訴訟を伴う面倒な後始末中の明野処分場ですが、最終処分場としては閉鎖するための作業に粛々と入りました。

2014年5月24日 山梨日日新聞 明野処分場、閉鎖へ本格工事着手 近く埋め立て地を覆土

 県が閉鎖を決めた北杜市明野町の廃棄物最終処分場「県環境整備センター」(明野処分場)で、閉鎖に向けて本格的な工事が始まった。

 現在は漏水検知システムの異常感知に伴う原因究明調査のために掘り起こした廃棄物の埋め戻しが行われ、近く覆土工事に着手。埋め立て地全体を1メートル以上の土砂で覆う工事は年度内に終える予定で、10年程度の管理期間を経て施設廃止となる。

 施設を廃止するには、埋め立て地を土砂で覆い、浄化処理をしなくても浸出水の水質が管理基準を満たした状態になる必要がある。

 一方、事業未完了での閉鎖に伴い、県環境整備事業団が建設時に国から受けた補助金の返還額は約3760万円に上る見通し。覆土工事終了後に財産処分完了の報告書を環境省に提出し、返還額が確定する。

 明野処分場は2009年5月に稼働し、5・5年以内に定めた埋め立て期間を経て閉鎖する予定だった。搬入低迷に加え、2度にわたる漏水検知システムの異常感知で長期間操業停止したことなどが響き、埋め立て期間を残して閉鎖が決まった。

そもそも、埋立期間を5.5年しか設定していなかったため、当初から黒字化が困難な最終処分場でした。

5.5年という短期の操業期間では、建設費用や最終処分終了後の管理費を回収することは困難だからです。

その意味では、最初から実現性がほとんどない事業計画であったため、
「2度にわたる漏水検知システムの異常感知で長期間操業停止したことなどが響き」という説明は、責任転嫁のように聞こえます。

残ったのは、住民団体からの激しい抗議活動と、巨額の建設費用の負担だけという、大変空しい結果に終わってしまいました。

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