引越業者もエアコンを販売しているとは知らなかった

2018年6月12日付で、経済産業省及び環境省から、「家電リサイクル法対象機器の不適正処理に係る勧告及び報告徴収を行いました」の公表がありました。

特定家庭用機器再商品化法(以下「家電リサイクル法」という。)上の小売業者に該当する株式会社サカイ引越センターの奈良支社及び奈良南支社(いずれも奈良県大和郡山市)に対して、経済産業省本省及び環境省本省並びに近畿経済産業局及び近畿地方環境事務所が家電リサイクル法第53条第1項に基づく立入検査を実施したところ、排出者から引き取った特定家庭用機器廃棄物(以下「廃家電」という。)である廃エアコンの一部が、製造業者等以外の者(いわゆるスクラップヤード業者)に有償で引き渡されていた事実が確認されました。
これを受け、平成30年5月16日、経済産業省及び環境省において、株式会社サカイ引越センターに対し、家電リサイクル法第52条に基づき報告を求めたところ、同月31日、以下のとおり、奈良支社及び奈良南支社で、複数の従業員の関与により、製造業者等以外の者への引渡しが行われたとの報告を受けました。

個人的な引越業者との取引は20世紀末(笑)以来ありませんので、最初は「引越業者がエアコンの販売事業者に該当するのか?」という疑問を持ちましたが、その後検索すると、サカイ引越センターのみならず、引越業界の大手はエアコン他の家電の販売も手掛けているところが多いようです。

新居へ移転する際に「新品のエアコンに新調したい」というニーズが多いものと思われます。

20世紀(笑)の時点では、エアコンの価格は現在よりもかなり高く、それまで使っていたエアコンを引越荷物と一緒に運送する方が多かったように記憶しておりますが、現在はエアコンの価格が以前よりも高くなく、おまけに年々性能が上がり、電気代まで安くなることが普通ですので、引越と同時に買い換えにもかなりの合理性があるのかもしれません。

さて、エアコンの小売業者として廃棄するエアコンを引き取っている以上、当該企業は家電リサイクル券を運用していたはずですが、経済産業省の発表を見る限り、その運用状況に違反がなかったのかどうかまではわかりません。

2018年6月12日付の株式会社サカイ引越センターの公表内容 「家電リサイクル法に基づく勧告及び報告徴収の受領及び対応について 」によると、

エアコンの引取は「無償で行っていた」とのことですので、家電リサイクル券の運用自体を行っていなかった可能性があります。

無償回収では指定引取場所への運搬が困難となりますので、今後は「有償での回収」になるものと思われます。

2005年頃の家電量販店の多くが今回と同様の違法行為をし、横流しが常態化していた黒歴史を改めて想起しました。

さて、大阪で育った人間としては、「引越のサカイ」と言えば、俳優の徳井優さんが好(怪)演したCMが真っ先に思い浮かびました。

個人的には、日本語教室編が最も印象に残っています(笑)。

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