「家電リサイクル制度の施行状況の評価・検討に関する報告書(案)」へのパブリックコメントを募集中

経済産業省及び環境省が、家電リサイクル制度報告書に対するパブリックコメントを募集中です。

2014年8月8日付 「家電リサイクル制度の施行状況の評価・検討に関する報告書(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)

家電リサイクル制度の施行状況の評価・検討に関する報告書(案)

施行状況や家電の不法投棄状況に関する報告内容は特に目新しいものではありませんが、

19ページ目に、リサイクル料金の支払い時期を前払いに変更する案が支持されなかった理由を、

しかしながら、
1.購入時に支払われた料金を同時期に廃棄された家電のリサイクル費用に充てる方式については、受益と負担が一致しないため消費者に料金支払を求める理由等が課題となる
2.購入時に支払った料金を将来廃棄されたときにリサイクル費用に充てる方式については、製造業者等によるリサイクルを選択しない消費者の公平性を確保するためにリサイクル料金の還付制度を整備する場合には、家電を一台ごとに管理するシステムが必要となり、制度を維持する費用の大幅な増大につながり、消費者負担が増大する
3.不法投棄防止など、購入時負担方式の利点と考えられる点についても、既販品の取扱いや収集運搬費用の回収方式によっては、その効果は限定的であるといった課題が指摘された。

この結果、着実に成果を上げている現在の施行状況を踏まえると、費用回収方式の変更という根本的な制度変更を行うことなく、現行の費用回収方式を維持しつつ、現行制度の改善のため、家電リサイクル法ルートへの適正排出促進のための措置や家電不法投棄対策等の個別課題解決のための措置を講じていくことが適当であるとされた。

と、議論の概要を説明しているところが、今までには無い踏み込んだポイントと言えます。

もっとも、結論としては「現状維持」ですので、制度改革に取り組みますという革新的な論調にはなっていません。

前払い制と後払い制の可否を両論併記したあたりを、今後の布石として深読みすることも可能かもしれません(笑)。

物申したい方は、この機会に是非意見をお送りください。

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