一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成22年度)について
環境省から、「一般廃棄物の排出及び処理状況(平成22年度)」が発表されました。
以下、環境省の発表から気になる部分を抜粋・転記します。
1.ごみの排出・処理状況
(1)ごみ排出の状況:ごみ総排出量、1人1日当たりのごみ排出量ともに減少。
・ごみ総排出量
4,536 万トン(前年度 4,625 万トン )[1.9 % 減]
・1人1日当たりのごみ排出量
976 グラム(前年度 994 グラム)[1.8 % 減]
(2)ごみ処理の状況:最終処分量は前年比4.5%減少。リサイクル率は微増。
・最終処分量 484 万トン(前年度 507 万トン) [4.5 % 減]
・減量処理率 98.5 % (前年度 98.4%)
・直接埋立率 1.5 % (前年度 1.6%)
・総資源化量 945 万トン(前年度 950万トン) [0.5%減少]
・リサイクル率 20.8 % (前年度 20.5%)
2.ごみ焼却施設の状況:
・ごみ焼却施設数は減少。
・1施設当たりの処理能力は微増。
・発電設備を有する施設は全体の25.1%。総発電能力は増加。
(平成22年度末現在)
・施設数 1,221 施設 (前年度 1,243 施設) [1.8 % 減]
・処理能力 185,372 トン/日(前年度 186,205 トン/日)
・1施設当たりの処理能力 152 トン/日(前年度 150 トン/日 )
・余熱利用を行う施設数 792 施設 (前年度 800 施設)
・発電設備を有する施設数 306 施設 (前年度 304 施設) (全体の25.1%)
・総発電能力 1,700 千kW (前年度 1,673 千kW) [ 1.6 % 増 ]
3.最終処分場の状況:
・残余容量は平成10年度以降12年間続けて減少、最終処分場の数は平成8年度以降、概ね減少傾向にあり、最終処分場の確保は引き続き厳しい状況。
・最終処分量が減少していることから、残余年数は増加。
・関東ブロック、中部ブロック等では、最終処分場の確保が十分にできず、域外に廃棄物が移動し、最終処分が広域化。
(平成19年度末現在)
・残余容量 1億1,446 万立法メートル(前年度 1億1,604 万立方メートル) [1.4 % 減]
・残余年数 19.3 年 (前年度 18.7 年)
※ごみの排出量は減った方が良いのは確かですが、日本の活力のバロメータを示す数値でもありますので、減少が順調すぎるということに一抹の不安を感じます。
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2012年3月26日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:統計・資料