京都府港湾事務所が無許可業者に処理委託

京都新聞 府港湾事務所 薬剤の2500リットル産廃 無許可業者に委託

 京都府港湾事務所(舞鶴市)が昨年11月、重油の拡散を防ぐ薬剤を産業廃棄物として捨てる際、無許可業者に処分を委託していたことが1日までに分かった。業者はその後、許可を受けた滋賀県内の産廃業者に再委託し、処分自体は適正に行われたという。

■「法規定を知らず」

 府によると、重油を固形化する備蓄の薬剤約2500リットルが古くなり、購入先の舞鶴市内のガソリン販売会社に処分を委託し、21万円の処分料を支払った。

 廃棄物処理法では、産廃の処分時には都道府県知事の許可業者にしか委託できず、契約書の作成も義務づけられている。同社は許可を受けておらず、契約書もなかった。

 府の定期監査で5月に無許可業者への委託が発覚。府中丹東保健所は6月、同事務所に是正指導した。

 無許可委託や契約書未作成には罰則があり、環境省は「違法の可能性が高い」という。府港湾事務所の中山雄一次長は「担当職員が法の規定を知らなかった。再発防止に努めたい」としている。

行政が無許可業者への委託をしてはいけません。

環境省のコメントは「違法の可能性が高い」ですが、無許可業者に処理委託している時点で「違法」です(苦笑)。

港湾事務所の次長のコメントもお粗末です。

「担当職員が法の規定を知らなかった。再発防止に努めたい」

個人の過失として問題を矮小化しています。

普通の企業だったら、京都府警から家宅捜索を受けているところです。

兵庫県警ならたぶん港湾事務所でも家宅捜索していたでしょう(笑)。おっと、兵庫県警を揶揄するものではなく、法律に則って忠実に行動している状況を称賛するものです。

担当者の一存で無許可業者に急に委託をしたわけではなく、
長年の引き継ぎ事項として、連綿と薬剤の違法な処理が行われてきたはずです。

そうである以上、一担当者の過失ではなく、京都府港湾事務所という組織の過失です。

行政自ら、廃棄物処理法上の最悪の違法行為をしたわけですから、最低でも港湾事務所幹部の処分は必要と思います。

まぁ、おそらく、内部でけん責程度で落ち着くのでしょうが(苦笑)。

ただし、この手の行政組織による違法行為は、何も京都府が初めてではありません。

橋下知事時代の大阪府でも、大阪府の医療機関が無許可業者に処理委託していたことが発覚したことなどが、記憶に新しいところです。

その他、PCB廃棄物を紛失してしまう自治体が結構多くあります。

しかし、2500リットルでたったの21万円の処分費というと、1リットル当たり84円ですから、破格の安さです。

随意契約可能な30万円以下の金額に落とすよう、港湾事務所からガソリン販売会社に不当に要求したのかもしれません。

京都府警は港湾事務所を家宅捜索した方が良い気がします(笑)。

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