改善命令違反事件(兵庫県高砂市)の続報

当ブログ2014年3月14日記事 改善命令違反で逮捕(兵庫県高砂市) の続報です。

2014年3月29日 毎日新聞 廃棄物処理法違反:敷地に汚泥放置、生コン社長起訴−−地検姫路支部 /兵庫

 産業廃棄物の違法放置事件で、神戸地検姫路支部は28日、高砂市の生コンクリート製造会社「楠建材生コン」と社長(65)を廃棄物処理法違反の罪で起訴した。

 起訴状によると、会社敷地に法令保管基準の高さ(2・6メートル)を超える汚泥を積み上げ、昨年6月に県の改善命令を受けたのに放置。7月に廃アルカリ約600リットルを隣の空き地に流したとしている。

警察に逮捕された際の報道では、汚泥の不適正保管の事実についてしか触れられていませんでしたが、
おそらくは生コンクリートの洗浄水と思われる、強アルカリ性の廃液を大量に不法投棄をしていたようです。

生コン業界は構造的な不況に陥っているという事情はあるものの、行政から出された命令には従う義務がありますし、
処理費の捻出に困ったからという理由で廃液の不法投棄が許されるはずがありません。

改善命令が出された際には、命令の影響を軽視せずに、命令が出された背景と求められる改善策をよく理解して、誠実に対応することが不可欠となります。

今回の逮捕事件は、生コン業界での氷山の一角に過ぎないのかもしれません。

「他の同業者もやっていることだから」という、理由にならない理由で違法行為を継続することのないよう十分ご注意ください。

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