神戸地方気象台がバッテリーを不法投棄

30年以上前の行為になりますが、神戸地方気象台の職員がバッテリーを不法投棄していたことが発覚しました。

2014/4/22 05:30 神戸新聞 神戸気象台が不法投棄 バッテリー68個、水銀基準値の34倍

 神戸地方気象台(神戸市中央区)は21日、兵庫県市川町の笠形(かさがた)山に2007年まで設置されていた雨量観測所周辺に、当時の職員らが雨量計のバッテリー68個を不法投棄していた、と発表した。土からは国の基準の最大34倍に当たる水銀を検出。周辺住民の健康被害は確認されていないという。

 観測所は1974年、笠形山の笠形神社所有の土地に設置、07年に撤去された。

 昨年10月、地元住民から「観測所があった敷地にバッテリーが散在している」と連絡があり、職員が調査。敷地を囲むように、地表や土中から重さ2・3キロと3・4キロの大小68個の使用済みとみられるバッテリーが見つかった。

 74~83年ごろ、雨量計などに使われていたもので、職員が毎年取り換えていたことから、同気象台は「職員の不法投棄は間違いない」と判断した。

 同気象台は今年1月末にバッテリーを撤去し、見つかった付近約30平方メートルの土壌を調べると、国の土壌溶出量基準の最大34倍、土壌含有量基準の最大1・7倍の水銀が確認された。水質に異常はなかった。

 同気象台の天満仁防災管理官は「地域の皆さまにおわびしたい」と陳謝。今後、土壌汚染の範囲を調べ、土を入れ替えるという。

 観測所にかかわった退職者や現役職員ら約30人から聞き取り調査をしたが、経緯は分からず、天満管理官は「当時の職員の責任を問うことは困難」としている。

行為が行われていた30年前の法律でも、バッテリーの不法投棄になる犯罪ですが、
刑事事件としての時効はとっくに成立しているので、職員や組織の刑事責任は問えません。

しかしながら、現場の土壌から水銀が検出されたとのことで、土壌の入れ替えなどが今後行われる予定とのことです。

検出された水銀の量が、バッテリーから流出したものなのか、それとも自然由来によるものなのかは微妙なラインですが、
不法投棄をしていたことが明らかである以上、行政機関としては土壌の入れ替え措置も止む無しというところです。

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