産業廃棄物の排出および処理状況(平成21年度分)

2月23日に
環境省から最新の「産業廃棄物の排出及び処理状況(平成21年度分)」が発表されました。
 
 
環境省の発表によると、平成21年度の全国総排出量は3億8,975万トン
前年の平成19年度より、約1,600万トン減少しています。

産業廃棄物の排出および処理状況(平成20年度分)」に引き続き、産業廃棄物の発生量が1,000万トンも2年連続で減少しています。

産業廃棄物処理業界にすると、これはのっぴきならない市場縮小の動きと言えます。

平成20年9月のリーマンショックが発端となり、平成21年も景気が低迷していた影響とも考えられますが、今後も予断を許さない状況と言えそうです。

業種別の排出量を見てみると

   平成20年度         平成21年度
1位 電気・ガス・熱供給・水道業  電気・ガス・熱供給・水道業
2位 農業             農業
3位 建設業            建設業

と、上位3業種が産業廃棄物の排出量の大半を占める構図は相変わらずですが、建設業のみが2年連続で産業廃棄物の排出量が減っています。

また、産業廃棄物の各品目ごとの発生量を見てみると

   平成20年度  平成21年度
1位 汚泥      汚泥
2位 動物のふん尿  動物のふん尿
3位 がれき類    がれき類

となっています。

「汚泥」は、前年度よりも約248万トン減少
「動物のふん尿」は、前年度よりも46万トン増加
「がれき類」は、前年度よりも227万トン減少
という結果でした。

 
最終処分量は1,359万トンと、前年よりも311万トンも減少していることです。

ここ数年、最終処分量は年々減っているのですが、どこまで最終処分量の減少が進むのでしょうか。

最後に、日本全体での産業廃棄物処理フローをまとめておきます。

        産業廃棄物 389,746千トン
                |
                |
                |
       __________|_____________   
      ↓         ↓            ↓
   直接埋立する分   中間処理(焼却・    再生利用される分
             破砕他)される分
   6,106千トン 294,381千トン   89,259千トン
     (2%)     (76%)        (23%)
      |         |
      |         |
      |         ↓
      |     中間処理後に残るもの
      |     124,938千トン     
      |       (32%)
      |         |
      |         |
      |         |---→再生利用される分
      |         |    117,452千トン
      |         |      (30%)
      |         ↓
      |       埋め立てる分
      |       7,485千トン
      |        (2%)
      |         |
      |_________|
           |
           |
           ↓
      埋め立てられる分の合計
        13,591千トン
         (3%)

 ※各項目は、四捨五入してありますので、収支が合わない場合があります。

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