産業廃棄物の排出および処理状況(平成28年度分)

2019年1月10日付で、環境省から、産業廃棄物の排出及び処理状況(平成28年度実績)が発表されました。 

産業廃棄物の排出・処理状況(平成28年度実績)
(1)全国の産業廃棄物の総排出量:前年度に比べ、約415万トン(約1.1%)減少。
・平成28年度総排出量約3億8,703万トン(前年度約3億9,119万トン)

(2)業種別排出量:上位業種は前年度と同様、上位5業種で総排出量の8割以上。
1 電気・ガス・熱供給・水道業 約1億44万トン (26.0%) (前年度 約1億54万トン (25.7%))
2 農業・林業       約 8,090万トン (20.9%) (前年度 約8,095万トン (20.7%))
3 建設業         約 8,076万トン (20.9%) (前年度 約8,185万トン (20.9%))
4 パルプ・紙・紙加工品製造業   約 3,132万トン ( 8.1%) (前年度 約3,176万トン ( 8.1%))
5 鉄鋼業         約 2,724万トン ( 7.0%) (前年度 約2,976万トン ( 7.6%))

(3)種類別排出量:前年度と同様、上位3品目で総排出量の8割以上。
1 汚泥     約1億6,732万トン(43.2%) (前年度 約1億6,932万トン(43.3%))
2 動物のふん尿 約 8,047万トン(20.8%) (前年度 約 8,051万トン(20.6%))
3 がれき類   約 6,359万トン(16.4%) (前年度 約 6,421万トン(16.4%))

(4)産業廃棄物の処理状況:前年度に比べ、最終処分量が約3%減少。
・再生利用量 約2億 405万トン (52.7%) (前年度 約2億 756万トン (53.1%))
・減量化量  約1億7,309万トン (44.7%) (前年度 約1億7,354万トン (44.4%))
・最終処分量 約   989万トン ( 2.6%) (前年度 約  1,009万トン ( 2.6%))

産業廃棄物の発生量については、平成24(2012)年で約3億7,900万トンと過去最低の発生量となった後、2年連続で増加していましたが、その後はまた徐々に減少傾向に入っています。

最終処分量がとうとう1千万トンを下回り、989万トンにまで下がりました。
地味ですが、史上初の快挙(?)です。

最後に、日本全体での産業廃棄物処理フローをまとめておきます。

        産業廃棄物 387,034千トン
                |
                |
                |
       __________|_____________   
      ↓         ↓            ↓
   直接埋立する分   中間処理(焼却・    再生利用される分
             破砕他)される分
   4,867千トン 308,462千トン   73,705千トン
     (1%)     (80%)        (19%)
      |         |
      |         |
      |         ↓
      |     中間処理後に残るもの
      |     135,372千トン     
      |       (35%)
      |         |
      |         |
      |         |---→再生利用される分
      |         |    130,344千トン
      |         |      (34%)
      |         ↓
      |       埋め立てる分
      |       5,028千トン
      |        (1%)
      |         |
      |_________|
           |
           |
           ↓
      埋め立てられる分の合計
         9,894千トン
         (3%)

 ※各項目は、四捨五入してありますので、収支が合わない場合があります。

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