産業廃棄物の排出および処理状況(令和4年度実績)

2025年3月28日付で、環境省から、産業廃棄物の排出及び処理状況(令和4年度実績)が発表されました。

産業廃棄物の排出・処理状況(令和4年度実績)
(1)全国の産業廃棄物の総排出量:前年度に比べ、約180万トン(約0.5%)減少。
   令和4年度総排出量 3億7,400万トン(前年度 3億7,592万トン)
(2)業種別排出量:上位業種は前年度と同様、上位5業種で総排出量の8割以上。

排出業種 排出量(排出割合) 前年度排出量(排出割合)
電気・ガス・熱供給・水道業 9,826万トン(26.3%) 9,948万トン(26.5%)
農業・林業 8,162万トン(21.8%) 8,169万トン(21.7%)
建設業 8,024万トン(21.4%) 8,094万トン(21.5%)
パルプ・紙・紙加工品製造業 2,778万トン(7.4%) 2,775万トン(7.4%)
鉄鋼業 2,372万トン(6.3%) 2,313万トン(6.2%)

(3)種類別排出量:前年度と同様、上位3品目で総排出量の8割以上。

廃棄物の種類 排出量(排出割合) 前年度排出量(排出割合)
汚泥 1億5,832万トン(42.3%) 1億5,982万トン(42.5%)
動物のふん尿 8,119万トン(21.7%) 8,127万トン(21.6%)
がれき類 6,185万トン(16.5%) 6,250万トン(16.6%)

(4)産業廃棄物の処理状況:前年度に比べ、最終処分量が約20万トン(約2.2%)増加。

処理区分 処理量(処理割合) 前年度処理量(処理割合)
再生利用量 2億269万トン(54.2%) 2億372万トン(54.2%)
減量化量 1億6,236万トン(43.4%) 1億6,337万トン(43.5%)
最終処分量 902万トン(2.4%) 883万トン(2.3%)

令和4年度は産業廃棄物の排出量が前年度よりも減少しました。

産業廃棄物の排出量は前年度よりも減少しましたが、最終処分量は、前年度より20万トン増加し、約902万トンとなりました。

最後に、日本全体での産業廃棄物処理フローをまとめておきます。

        産業廃棄物 374,069千トン
                |
                |
                |
       __________|_____________   
      ↓         ↓            ↓
   直接埋立する分   中間処理(焼却・    再生利用される分
             破砕他)される分
   4,585千トン 293,027千トン   76,456千トン
     (1.2%)     (78.3%)        (20.4%)
      |         |
      |         |
      |         ↓
      |     中間処理後に残るもの
      |     130,665千トン     
      |       (34.9%)
      |         |
      |         |
      |         |---→再生利用される分
      |         |    126,229千トン
      |         |      (33.7%)
      |         ↓
      |       埋め立てる分
      |       4,436千トン
      |        (1.2%)
      |         |
      |_________|
           |
           |
           ↓
      埋め立てられる分の合計
         9,021千トン
         (2.4%)

 ※各項目は、四捨五入してありますので、収支が合わない場合があります。

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