絶対に経年劣化する人間の注意力

産経ニュース PCB含む機器を誤廃棄 静岡の中学、大型ごみと一緒に破砕

PCBを使用した安定器や蛍光灯などを、電気室という安易に入れない施設で保管していたのは正しい取組みでしたが、
時が経つうちに、電気室が「押入れ」のようなゴミ置きスペースに変わってしまったため、PCB廃棄物が椅子と一緒に回収されたものと思われます。

学校の中で、教頭しかPCB廃棄物の存在を知らなかったのも問題です。

情報を共有していなかったことよりも、「移動禁止」の張り紙など、誰もがわかる状態でPCB廃棄物を保管していなかったことが、不祥事の引き金になりました。

来年になると、「PCB特措法」が制定されてから10年が経過することになります。

1年に1回しか保管状況を調べないという、普通の人間の感覚からすると、存在自体を忘れてしまいがちな手続きですから、
今一度、「人間は誰もが忘れる生き物である」という前提に立ち、知識を持っていない人でも、間違った処理をしないような方策を考え、誰でもそれがわかる状態を維持し続けることが重要です。

あなたの企業では、PCBの保管は適切に行われていますか?

「俺がいるうちは大丈夫!」ではなく、誰が見ても間違えないような管理を継承できるよう、今のうちに工夫をしておいてくださいね。

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