ブラウン管TVが大量廃棄される日
うちにはブラウン管TVしかありませんので、他人事ではないのですが、来年7月の地デジ放送への完全移行に伴い、ブラウン管TVの廃棄物化が懸念されています。
8月25日付日本経済新聞 ブラウン管不法投棄の恐れも ガラス再利用も課題
ほとんど家庭では、一部屋に一台といった割合で、複数のTVを設置していることが多いと思います。
チューナーをつければ、ブラウン管TVをそのまま使用することができますが、薄型で大画面の地デジ対応TVに対する駆け込み需要は大きいのは間違いありません。
その分、ブラウン管TVが廃棄物になる量も増えることになりますが、家電メーカー各社は、今からブラウン管TVの急増に備えた対応を整えたようです。
TVの処理能力を増やすということは、許可証に記載された処理能力を増やすことになりますので、施設の「変更許可」申請が必要となります。
職業柄、その手続きの煩雑さをよく知っておりますので、「大変だっただろうなあ」と変なところで感心してしまいました(笑)。
記事でも懸念されているとおり、今までとは違って、今度は一挙にブラウン管TVが廃棄物となることが多くなるので、不法投棄は間違いなく増えると思います。
TV単体だけを捨てた場合、排出事業者が誰かを特定するのは非常に困難ですので、まずは捨てられないための方策、具体的には投棄をしにくい環境を作る必要があります。
地デジへの完全移行まで、既に残り1年を切りましたが、地方自治体は何らかの策を講じているのでしょうか?
不法投棄対策の猶予は、あと半年も残っていないと思われます。
家電小売店も新しいTVを販売する時は、旧型TVの引き取りを強力に薦めるなどの、自治体の施策に向けた協力が必要になりそうです。
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2010年8月26日 | コメント/トラックバック(2) | トラックバックURL |
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コメント
我が家ではブラウン管TVのブラウン管が割れてTvとして機能しなくなり、新しいTvの買い替えでもないため廃棄を考えました。ブラウン管(ガラス)と、ブラウン管内部鉄枠(鉄)、外装(PL)電装基板(電子部品)に時間をかけて全て分別し自治体へ持ち込みましたが、「TVは壊してもTVです、受け取れません」と、当然の回答を頂き、持ち帰りました。今更正規の初期費用を支払う気にはなれず、かといって「不法投棄」はしたくないので、コンクリートで固める事にしました。分別処理可能なところまで、自ら手をかけたのにリサイクルの流れに乗せられないのは残念です。
現行の販売方法に問題があると考えます。購入した商品は必ず、寿命があります、販売する時に廃棄費用を上乗せして販売する事が絶対必要だと思います。
コメントありがとうございました。
家電の場合は、技術革新が早く、商品のライフサイクルも短いため、一律に購入時にリサイクル料金を確定するのが難しいようです。
ブラウン管などは、数年前まで有価物として購入されていた事例も多かったのですが、現在は国内外のメーカーが製造中止を打ち出しています。
こうなると、場合によってはリサイクル料金の値上げなどの可能性も出てまいります。
ただ、理屈としては、廃棄時の徴収でも仕方が無いと言えるのですが、そのことによって、家電の不法投棄が発生する遠因ともなっていますので、そう簡単に割り切れる問題でもありませんね。