本日の廃棄物関連ニュース

富山新聞 JR客車3両を試験解体 日本車両リサイクルの本社工場、10月稼働

 豊富産業グループ(滑川市)の日本車両リサイクル(富山市)は26日、高岡市伏木の日本製紙伏木工場跡地で大型バスや列車の解体事業などを手掛ける本社工場について、清水建設北陸支店と建設工事の本契約を結んだ。9月末に完成させ、10月から本格稼働させる。JR西日本の客車3両を試験的に解体する共同研究にも取り組み、列車解体は2013年度から本格展開する。

 高倉可明社長によると、共同研究はJR西日本から無償で長さ約23メートルの客車3両の提供を受けて行う。JR関係者に自社開発の大型プレス切断機などを使った解体方法を実際に見てもらい、本格的な受注につなげたい考えだ。

 工場は当初、今年8月から本格稼働する予定だったが、より環境に配慮した施設とするため外構などについて一部設計を見直した。10月初旬に竣工式を行い、試験操業を開始する。

 事務所棟や車庫などについては佐藤工業が工事を進めている。高倉社長は「周辺環境に配慮し、工場に見えないような最新鋭の施設にしたい」と話している。

当ブログでも何度か取り上げたことがある、富山県の日本車両リサイクルの新工場に関する記事です。

操業を遅らしてでも、環境配慮型の設計変更を実行するというのは、なかなかできないことですね。

鉄くずのリサイクル事業は市況によって収益が大きく変動する事業ですが、
このような特殊な設備が必要となる電車車両のリサイクルとなると、同社の独壇場となるのではないでしょうか。

大阪にも電車の解体を請け負う会社がありますが、ここまで大規模な施設は持っていませんので、同社の処理料金やリサイクル技術の内容によって、競争環境が大きく変わりそうです。

日本テレビ 公共工事の廃材を不法投棄、業者の男ら逮捕

 

 容疑者は逮捕前の22日、日本テレビの取材に対し、「捨てたのではなく、一時的に置いたつもりだった」と説明していた。

 容疑者「壊すことと処分する、そういった費用は(個別には)市から出ない。金にならないことは工事の中で先にやることはないから、後回しにする」

 警視庁が先月27日に現場検証したところ、廃材が捨てられた穴の深さは約2メートルで、土で埋め戻された上、平らに整地されていたという。

 警視庁の調べに対し、2人は容疑を否認している。

本当に仮置きだったのかどうかは容疑者本人にしかわかりませんが、不法投棄犯のほとんどは、同じ言い訳を使います(笑)。

そして、裁判では全員有罪となっていますので、この言い訳に効果はなさそうです。

ただ、公共工事の大部分は、採算度外視のたたき合いの入札になっていますので、
ここまで稚拙な方法ではないにしても、同じような不法投棄事件が今後も増える気がします。

毎日.jp 阿見の建設残土不法投棄:光商事社長を逮捕 県条例違反容疑で--牛久署 /茨城

 阿見町内で同町の廃棄物収集運搬業者「有限会社光商事」が建設残土を不法盛り土している問題で、牛久署と県警生活環境課は25日、同町大形、光商事社長(43)を「県土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例」違反(無許可埋め立て)容疑で逮捕した。県は今月6日、同条例違反の疑いで牛久署に告発していた。県が同条例違反で告発したのは初めて。

 逮捕容疑は、容疑者は知事の許可を受けないで11年6月上旬~同10月中旬、同町大形の山林に、同所以外の場所から採取した土砂等を搬入し合計約1万9400平方メートルを埋め立てたとしている。

 同署によると、容疑者は容疑を大筋で認めた上で「事業としてやっていた」などと話し、金もうけのために残土の不法投棄を繰り返していたことを認めているという。

廃棄物が混じっていない純然たる残土の場合は、廃棄物処理法の適用は受けませんので、記事の「残土の不法投棄」というのは誤りです。

逮捕された正確な理由は、記事にも書かれているとおり、条例違反(残土の無許可埋立)です。

法律ではありませんが、検察庁と協議をすれば、条例でも刑事罰を規定することができます。

問題は、これからどうやって残土を撤去させるかですが、容疑者には資力がなさそうなので、茨城県の行政代執行が必要になるものと思われます。

※下記バナーの応援クリック投票をよろしくお願いします。
にほんブログ村 環境ブログ 廃棄物・リサイクルへ

このエントリーを含むはてなブックマーク

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ