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産経ニュース まさか組員が来ていたとは…学校で廃棄物を回収

公立中学から専ら物を無償回収する契約を結んだ暴力団組員が、架空の会社名義で契約をした容疑で逮捕されました。

最初は不法投棄でもしたのかと思いましたが、専ら物を迅速かつ無償で回収するという、非常に良心的な(?)営業をしていたようです。

逮捕容疑は昨年夏、同市港区の市立中学校で、実在しないリサイクル会社の会社印を使い、古紙や空き缶、金属片などを無償回収する契約を結ぶ書類を作成したとしている。

同校の校長は「電話をしたらその日のうちに回収に来てくれるので非常に重宝していたが、組員が来ているとは夢にも思わなかった」と話していた。

新聞記事によると、大阪市内の50校と回収契約をしていたということなので、かなり手広く営業していたようです。

架空の会社名などをでっち上げず、本当に会社を設立し、正しく契約していたらどうなっていたでしょうか?

専ら物のみを回収する場合は、廃棄物処理業の許可を受ける必要がありませんので、暴力団組員だからといって営業が禁止されるわけではありません。

今回の逮捕容疑は、「有印私文書偽造・同行使」ですので、文書の偽造という一事をもって逮捕されました。

それにしても、暴力団組員でありながら、「依頼をしたその日に回収に来る」など、顧客サービスに熱心に取り組む姿勢は純粋に偉いと思います(笑)。

顧客の50校が毎日回収依頼をするわけではないでしょうから、売上的にもそんなに大した金額にはならないと思います。

それでも、依頼があればすぐ飛んでいくということは、この組長かなり真面目な性格だったと思われます。

通常は口約束で済ますところを、きちんと無償回収の契約書を作成するあたりも好感です。

まぁ、契約書を作ったがために、有印私文書偽造容疑で逮捕されたわけですが(笑)。

迅速なサービス提供体制で顧客の信頼を得、それを水平展開させてさらに事業の安定化を図るというあたりも、なかなかの事業家です。

我々堅気の人間も、ヤクザに負けないようにしっかりと商売をしたいものです。

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コメント

  1. さくパパ より:

    お世話になっております。
    非常に興味が引かれる記事ですね。

    >逮捕容疑は昨年夏、同市港区の市立中学校で、実在しないリサイクル会 社の会社印を使い、古紙や空き缶、金属片などを無償回収する契約を結 ぶ書類を作成したとしている。

    >通常は口約束で済ますところを、きちんと無償回収の契約書を作成する あたりも好感です。

    空き缶、金属片は、産業廃棄物の「金属くず」にあたり、専ら物であっても産廃処理委託契約が必要では?
    また、マニフェストは不要ですが、運搬車両への表示等は必要?

    >専ら物のみを回収する場合は、廃棄物処理業の許可を受ける必要があり ませんので、暴力団組員だからといって営業が禁止されるわけではあり ません。

     そうですね! おもしろいですね。

  2. 尾上雅典 より:

    さくパパ 様 コメントいただき、ありがとうございました。

    さくパパ様のご指摘のとおり、金属くずの無償譲渡の場合は、本来は廃棄物処理に該当しますので、委託契約書の作成が必要ですね。
    ただ、実態としては、ほとんどの企業(学校も含む)において、「無償譲渡なので廃棄物ではない」という理解に基づき、契約書の必要性を感じていないところが多くなっています。
    ※運搬車両の表示は許可業者の義務なので、専ら業者には適用されないですね。

    もちろん、だからそれで良いということではないのですが、ヤクザがきちんと契約書を作っているところが滑稽でもあり、少し感心したのも事実です。

    ヤクザがしのぎを続けていくためには、まっとうな企業以上の企業努力が必要な時代になったのかもしれませんね。


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