補助金頼みのリサイクル事業は失敗する確率が高い

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毎日新聞 北九州食品リサイクル:農水省事業認定、おから会社破綻−−北九州・若松

 東京商工リサーチ北九州支店は16日、北九州食品リサイクル(北九州市若松区向洋町)が1日に福岡地裁小倉支部から破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにした。負債総額は約1億円の見込み。

同支店などによると、北九州食品リサイクルは、豆腐製造時に出るおからを食材や飼料にリサイクルする目的で01年、北九州市内の豆腐店などの出資により創業。農林水産省の先進モデル実証事業の認定を受け、国から2億1100万円、同市から1055万円の補助金を受け、北九州エコタウンに工場を建設した。しかし、当初から計画通りにおからが集まらないなど、事業計画自体が甘く、苦境が続いていた。

おからのリサイクルの失敗ですが、奇しくも、私が公務員時代に初めて担当した中間処理業の案件もおからのリサイクルでした。

そのため、おからが腐敗した時の臭さや、リサイクルの難しさを実際に肌で体験しました。

別の記事によると、豆腐店10社以上が出資して作った会社のようですが、豆腐店の集まりでもおからを計画通りに集められなかったということは、「事業計画自体が甘い」どころの話ではなく、計画ですらなかったと言わざるを得ません。

それにホイホイと補助金を出した、農林水産省と北九州市・・・

合計で2億2千万円もの補助金が出ていたようですが、最初からこのように高額の設備投資をするのは非常にリスキーです。

借入金とは違い、補助金は返還義務が無い資金(交付決定が取消されない限りにおいて)ですので、あまりにも高額の補助金を当てにすると、今回のケースのようにずさんな事業計画で突っ走ってしまうものです。

廃棄物のリサイクル事業も、製品の製造業としての性格を持つわけですから、
リサイクル後の製品の提供先(需要)が無いことには、成り立ちません。

おからの場合は、供給量と需要量ともに、年々減少、あるいは横ばいしているものと思われます。

また、おからは足が早い(腐りやすい)という性質がありますので、大量に仕入れて需要が出るまで保管ということもできません。

言わば、需要と供給が常に一定以上ないと、リサイクル自体が難しいものですので、一般的なリサイクル事業よりも難易度が高い事業です。

補助金を出す側の行政は、再生可能エネルギー事業では、同じ失敗を繰り返さないでいただきたいものです。

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