木下工務店事件 下請は処分保留で釈放

先ほど記事を一つアップしたばかりですが、重要なニュースが報道されていましたので、二本目の記事をアップします。

2月27日付日本経済新聞 木下工務店の元役員ら起訴 廃棄物処理法違反罪など

 注文住宅を手掛ける木下工務店(現・木下ホールディングス)が、無許可業者に有毒物質の処理を委託したとされる事件で、東京地検は27日までに、同社元役員(46)ら8人と、同社と下請け企業の計4法人を廃棄物処理法違反(委託違反)などの罪で起訴した。

 起訴状によると、被告らは2011年8月、同社の工事で排出された有毒物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む産業廃棄物約1.7トンの運搬や処理を、無許可業者(横浜市)=同罪などで起訴=に約600万円で委託したとされる。

 警視庁は5社の計10人を逮捕したが、うち下請け会社社員ら2人は処分保留で釈放した。

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無許可業者への委託で逮捕

下請会社の2名が処分保留で釈放されたとのことですが、
元請の指示に従うだけの立場であったと思われますので、PCB廃棄物を扱っているという認識すらなく、委託にも関与してなかったということでしょうか。

そもそも、下請には廃棄物の処理責任が無く、今回は運搬と処理を無許可業者が行っていたようですので、下請社員の釈放は妥当な結論と思われます。
もっとも、最初から下請社員を逮捕する必要があったのかどうかも疑問ですが、「下請社員を逮捕しないと証拠が隠滅される恐れがある」と警視庁が考えていたのかもしれません。

被疑者も犯罪事実を認めているようですので、事件自体はこれで収束するものと思われます。

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