ゆりかもめ18両が高岡市の日本総合リサイクルで解体へ

1月15日02時27分 北国新聞 ゆりかもめ車両購入 日本総合リサイクル、解体へ

 豊富産業グループ(滑川市)の日本総合リサイクル(高岡市)は14日までに、東京臨 海部の新交通システムを運行する、ゆりかもめ(東京)と廃車車両18両を購入する売買 契約を結んだ。ゆりかもめの車両が解体されるのは初めてで、解体する車両は16日から 3月末までに順次、高岡市の伏木工場に搬入され、国内最大級のプレス切断機を使って解体される。購入金額は非公表。

 日本総合リサイクルが購入したのは1995年の開業当時から走行していた7000系の3編成(1編成6両)。同社は車両をステンレスや鉄に解体、台車のタイヤのゴムもチップ化して売却する。

 ゆりかもめは今年度から4年間で18編成分の新車両の導入が決まっており、古い編成の一部を解体に回すことにした。同社は今後数年で数十両規模を解体に回す予定で、日本総合リサイクルは今後も廃車車両の購入を目指す。

 日本総合リサイクルは一昨年10月に国内最大級のプレス切断機を稼働させた。これま でに列車では、JR西日本などから購入した計36両、大型バス百数十台のほか、鉄スクラップなども月間で2500~3千トンを処理している。

18年で電車車両を解体するというのももったいないと思いましたが、電鉄業界ではこのくらいの期間で償却をするのが一般的なのでしょうか?

富山県高岡市にある電車車両の解体ができる企業と言えば1社しかありませんが、社名をやはり変えたのだなあと、ニュースの本筋とは違った面に注目してしまいました。

元々の社名は「日本車両リサイクル」でしたが、
名古屋市に本社がある「日本車輌製造」が類似商号だとして、同社に対し商号使用差止請求を提訴しました。

一審では原告の「日本車輌製造」が敗訴しましたが、二審の知財高裁で「日本車輌製造」が逆転勝訴しました。

※参考URL
2013/3/29 10:17 日本経済新聞 「日本車両」使用、高裁が差し止め 鉄道メーカー逆転勝訴

自社の事業内容を簡易明瞭な商号として表現するのは、ビジネスの基本中の基本ですので、ギリギリ許される範囲(と思って)商号を設定した「日本車両リサイクル」社の努力を否定するつもりはありません。

結果的には、裁判所で類似商号と判断されてしまいましたが、車両の前に“日本”がついていなければ、「日本車輌製造」側も問題視しなかったのではないかと思われます。

商号変更というアクシデントにもめげずに、新年早々大型案件をものにするという同社のガッツを素直に賞賛したいと思います。

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