マウスイヤー

科学、特にIT技術の進展の速さを示す用語で、「マウスイヤー」というものがあります。

ネズミの寿命のごとく、1年程度の速さで技術革新が次々に起こり、数年前の技術がすぐに陳腐化する様子を表しています。

とはいえ、一般的な生活感覚からすると、マウスイヤーを実感するのは電化製品の進化の速さぐらいでしょうか。

少なくとも、大部分の人の日常的な仕事において、マウスイヤーを実感する機会はまだまだ少ないのではと思います。

しかしながら、JAごとうの方の場合は、マウスイヤーさながらに、数年前の出来事をすぐに忘れてしまうほどの忙しさのようです(笑)。

2017年3月2日付 毎日新聞 「JAごとうが産廃物を不法投棄 容疑で書類送検 五島署 /長崎

 産業廃棄物を不法投棄したとして、五島署は1日、五島市籠淵町の「JAごとう」と職員ら7人を廃棄物処理法違反などの容疑で長崎地検五島支部へ書類送検した。投棄場所には40トン以上の産業廃棄物が見つかっており、同署は常習的、組織的に不法投棄を続けていたとみている。

 送検容疑は2015年11月11~12日の間、同市三尾野町の精米工場で、古くて使えなくなった米の輸送用の木製パレット約5・5トンを工場の敷地内に埋め立てて処分したとしている。「処分に金がかかって面倒だった」として容疑を認めているという。同年11月17日に匿名の通報が五島保健所にあり発覚した。

 敷地からは、このほか約35トン以上のガラスやコンクリート片などが発見された。JAごとうの担当者は「ご迷惑をおかけして申し訳ない。(どうして不法投棄をしていたのか)大昔のことで分からない」とコメントした。

木製パレットを不法投棄しているところを趣き深く感じました。

現在でこそ、木製パレットは産業廃棄物に位置づけられていますが、平成20年3月31日までは、産業廃棄物ではなく事業系一般廃棄物でした。

※参考 平成19年9月7日付環廃対発第070907001号、環廃産発第070907001号通知

また、毎日新聞の記事では、「(どうして不法投棄をしていたのか)」という補足がされていますが、
もしその補足がなければ、「ご迷惑をおかけして申し訳ない。大昔のことで分からない」となり、かなり意味不明な日本語となっています(苦笑)。

コメントの意味を斟酌すると、JAではなく、農協の時代から組織的に不法投棄していたということになりましょうか。

PCB等の有害な廃棄物を捨てる前に悪事が発覚したので、逆に良かったかもしれません。

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