総務省が太陽光発電設備の処理に関して経産・環境両省に勧告

2017年9月8日付で、総務省行政評価局から、「太陽光発電設備の廃棄処分等に関する実態調査<結果に基づく勧告>」が公表されました。

太陽電池モジュールには鉛が含まれているため、安定型最終処分場にそれを埋めると違法になりますが、
総務省の調査で、排出事業者が鉛等の有害物質に関する情報提供を行わなかったために、安定型処分場にそれらの廃棄物が埋められた事例が6社もあったとのことです。

勧告という、両省の是正を強く促す性質を持つ文書関連の発表であるためか、

国のガイドラインは不明瞭、非具体的・非実用的との意見

と、なかなか強い口調で問題の核心が指摘されています。

非実用的とまで酷評されるガイドラインに逆に興味が湧いたので、初めて熟読してみました。

太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第一版)

読後の感想は、「た、たしかに非具体的かつ非実用的かもしれない」でした。

環境省職員を務めるような秀才なら、このガイドラインのように「参考にして下さい」で意味が全部わかるのかもしれませんが、
世の中の一般的な知識レベルの人間を対象とするならば、この書き方では知りたい情報がまったくわかりません(苦笑)。

「太陽光発電設備」という単一の製品なのですから、具体的なWDSの記載例を示すのは容易だったはず。

その点、総務省作成のパワーポイントは、簡潔かつ明瞭ですね。
改善すべき核心的問題点をズバリと指摘しています。

1.有害物質情報を容易に確認・入手できるよう措置
2.排出事業者から産廃処理業者への有害物質情報の提供義務の明確化
3.適切な埋立方法を明示

最終的な要点として、「法整備も含め検討」と勧告されていますので、またリサイクル法が増えることになるのでしょうか?

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