リサイクル啓発ツールの要点
私、見かけによらず(?)、古紙のリサイクルへの目覚めはかなり早く、一人暮らしを始めた1991(平成3)年から、牛乳パックのリサイクルに努めておりました。
もちろん、1991年当時は容器包装リサイクル法は制定されておらず、地方自治体が牛乳パックを回収してくれるわけではなかったため、通っていた大学の生協の回収ボックスに、乾燥させた牛乳パックを頻繁に投入しておりました。
こうした専用回収ボックス等のリサイクルに特化したツールは、甚だ地味な存在ではありますが、一般大衆にリサイクルの必要性を意識させるという面においては、極めて高い投資効果を持ちます。
「リサイクルに努めましょう!」だけでは、一部の「意識高い系」の人にしか波及はしませんが、
「〇〇の不要品は、この回収ボックスでリサイクルを行います」と明示された専用ツールがあれば、
誰でも気軽にリサイクルに取り組むことができるようになるからです。
今回ご紹介する石川県白山市の「雑がみ保管袋」は、「ゴミ処理量削減」と、「資源化率向上」の一挙両得が狙えるツールと言えましょう。
2019年10月11日付 中日新聞 「白山市 雑がみリサイクル 保管袋を作製、全戸配布へ」
白山市は十日、燃やすごみとして捨てられやすい菓子やティッシュの紙箱などの「雑がみ」を家庭で保管する袋を作製した。ごみの減量化を狙い、町内会を通して順次全戸に配布する。
雑がみは家庭にある雑誌や段ボールなどを含まないリサイクル可能な紙製品を指す。主なものにトイレットペーパーの芯、カレンダー、メモ用紙などがある。圧着はがきやレシート、紙コップなど防水加工された紙は当てはまらない。
市によると、昨年度、家庭から排出される燃える一般ごみのうち、約一割が資源として再利用できる雑がみだった。
保管袋は幅と高さが三十センチ、厚さ二十一センチで、A4用紙が入るサイズ。クラフト紙製で、表面には雑がみに含まれるごみがイラストで説明されている。家庭で雑がみを保管し、資源ごみの回収日に出してもらう。
こうした保管袋は、県内では金沢市で昨年から配布されている。小松市は希望者に窓口で渡しているという。
白山市での配布は今回のみで、繰り返し活用してもらう。市環境課の担当者は「ごみが資源として有効に活用されるよう、袋の利用を周知していきたい」と話している。
リサイクル啓発、または専用回収ツールの要点は、
・対象品が明確
・気軽に取り組むことが可能であること
の2点にあると思いました。
もっとも、これはリサイクル啓発ツールのみならず、「マニュアル」や「掲示板」の表現にも共通する内容でもありますが。
« 更新後の許可証(平成5年3月31日付衛産36号より抜粋) 火葬後の人骨(大阪府Q&Aの注釈) »
タグ
2019年10月15日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:news