ミニ鳥居の霊験

お地蔵様やミニ鳥居の設置で、不法投棄が激減したというニュースが大好物のため、当ブログでも何度か取り上げてきたところです。

また新たな不法投棄抑制事例の報道がありましたので、ご紹介させていただきます。

2021年9月6日付 下野新聞 「自作の鳥居 並べてみたら… ポイ捨て防止に効果あり

 栃木県日光市大沢町の杉並木周辺の市道沿いに並んだ約30基の小型の鳥居が、ごみのポイ捨て防止に効果を上げている。同所の無職柴田光雄(しばたみつお)さん(76)が昨年6月ごろに自作して設置したところ、それまで相次いでいた不法投棄がなくなったという。地元住民から感謝の声が寄せられ、柴田さんは「今後も効果が続いていけば」と話す。

 花がなくなってから毎月、道路沿いの草刈りなどをボランティアで行っていた柴田さん。ポイ捨て防止策を模索していたところ、不法投棄が相次いだ場所に鳥居を並べた結果、ごみを捨てる人がいなくなったという内容のテレビ番組を見た。そのアイデアを参考にしようと木材や塗料などを調達し、小型の鳥居を手作りした。

大好物であるがゆえに真剣にいつも悩んでいるのですが、
鳥居やお地蔵様自体に、不法投棄抑制という有り難い霊験があるわけではないことは、我々全員が知っています。

であるにもかかわらず、なぜ、不法投棄が目に見えて減少するのでしょうか?

その答となる可能性を、下野新聞のサイトに掲載されていた画像に見つけました。
※下野新聞サイト上で「拡大する」をクリックすると、画像が大きく表示されます。

今回の事例では、記事でも触れられているとおり、ミニ鳥居が等間隔で複数設置されています。

この「等間隔」というところが、不法投棄抑制の最大のポイントなのではないでしょうか。

等間隔に設置された鳥居の間にゴミを捨てると、普通の道路沿いで不法投棄した場合よりも、捨てたゴミの存在がより目立つことになります。

そうした状態を自分のポイ捨てで作り出すことがストレスとなるため、不法投棄をためらうという結果につながっているのではないでしょうか。

人間の脳の構造や心理の動き方を考慮すると、等間隔で「聖なる物」を配置することは、実に理にかなった手法と言えます。

不法投棄でお悩みの地域は、柴田さんの取組みにならい、鳥居1基だけの設置よりも、「等間隔」での複数設置をお薦めします。

ここから先は思考実験となりますが、
「聖なる物」の代わりに「邪悪な物」を等間隔で設置したらどうなるでしょうか?

邪悪をイメージさせる物の例としては、「わら人形」等の肝試しで使われるような「恐怖心を抱かせる物」です。

おそらく、「邪悪な物」を等間隔で設置した場合でも、不法投棄は激減するはずです。

ゴミを捨てた途端に呪われそうですから(笑)。

しかし、「邪悪イメージの物」には大きな問題があり、不法投棄者のみならず、近所にお住まいの方にも多大な精神的ダメージを与えることです。

むしろ、そのデメリットの方が大きいと言えるでしょう。

そのため、人が近くに住んでいる場所や、通行人が多い場所では使えない手法となります。

逆に、人が近くにいない場所なら、不法投棄実行者だけをピンポイントで精神攻撃できますので、メリットだけを発揮できそうですが、
「心霊スポット」として取り上げられ、さらに不法投棄が増えるかもしれません。

ということで、やはり「聖なる物」を「等間隔」で設置することが最善と言えます。

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