勉強家
2022年6月24日付 読売新聞 「職場の私物整理を指示された市係長、漢和辞典やファンヒーターを不法投棄…名前記載の書類で発覚 」
記事の見出しを見て
「上司が自分の私物を係長に処分させるというパワーハラスメントをして、困った係長が不法投棄をした」のかと思いましたが、
係長の、係長による、係長のための、完全なる個人的不法投棄だったようです。
佐賀県唐津市は23日、税務課の男性係長(51)が市内の山中に私物を不法投棄したと発表した。係長は21日、県警唐津署に出頭して廃棄物処理法違反の疑いで任意調べを受けた。
発表によると、係長は精神面の不調で昨年9月から休職が続いている。復職に向けたリハビリで2月下旬に出勤した際、課長から職場の私物整理を指示された。係長は4月上旬、段ボール2箱にまとめ車で運び出したが、同市七山地区の山中に不法投棄した。漢和辞典や文庫本、小型ファンヒーターなど業務で使わないものが多かったという。
漢和辞典を税務課の職務で使用したとは思えませんし、一般的な社会人の生活では使用される機会はほとんど無さそうな物です。
漢和辞典を普段使いするなんて、個人的には知性のきらめきを感じてしまいました。
実態は、何かの景品や互助会のポイントで手に入れた等で、文字どおりの不用物だったのかもしれませんが。
不法投棄発覚のきっかけは、捨てたゴミの中に「実行者の氏名」や「唐津市役所」等が記載された書類が見つかったため、とのことですが
不法投棄をした理由として
市の調査に対し、係長は「量が少なかったので、人目の少ない山中に投棄すればよいと思った」などと答えたという。
と、聞く人によって解釈が異なりそうな、甚だ文学的な心情が吐露されています。
普通なら「見つからないと思った」と言いそうなところを、「よいと思った」
不法投棄犯が使う言葉としては珍しい用例です。
「よいと思った」のは、「量が少なかったから」なのか?それとも、「人目が少なかったから」なのか?
いずれにせよ、不法投棄をしても「よい理由」にはならないのですが、あえて「よい」という言葉を選択した理由に興味がわきました。
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2022年6月27日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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