不法投棄実行者の決めセリフ

2009年になってから、廃棄物の不法投棄事件の報道を聞かない日はありません。

不況の影響かどうかはわかりませんが、感覚的な実感としては、2008年より速いペースで不法投棄が発覚している気がします。

さて、全国各地で捕まった不法投棄実行者が使う言い訳のセリフは、決まって同じものになります。

それは、

「不法投棄ではなく、『仮置き』だった」というものです。

不思議と、ほとんどすべての実行者が、「仮置きだったのだ」と弁解することになります。

誰かが「そう言えば大丈夫」と教えて回っているわけではないでしょうから、なぜ全員が同じセリフになるのでしょうか?

マスコミが意図的に表現をそう統一しているのかもしれませんし、

警察の発表がどこも同じようなものなのかもしれません。

いずれにせよ、「仮置き」だから不法投棄ではない、という実行者の主張が通った試しはありません。

穴を掘り、そこに廃棄物を入れ、さらに土をかぶせた状態から、もう一度廃棄物を取り出すのは非常に面倒です。

常識的に考えると、「仮置き」ではなく、「違法な埋立」と見るのが当然です。

排出事業者の場合、近年、委託先の処理業者の事業場を訪問し、委託先として信頼できるかどうかを確認する機会が増えていることと思います。

その際、事業場内に廃棄物が大量に置かれているような場合に、「なぜ、あんなに廃棄物がたまっているのですか?」と質問してみてください。

その質問に対し、機械の故障などの明確な理由ではなく、「いや ちょっと仮置きしてるんです」と、口ごもって答えられたら・・・

そのセリフを吐いた人間の多くがたどる末路を思い出してください。

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