昭和60年7月30日付衛産43号 「産業廃棄物処理業界の組織化の推進について」

【産業廃棄物処理業界の組織化の推進について】

公布日:昭和60年7月30日
衛産43号

(各都道府県・各政令市産業廃棄物処理行政担当部(局)長あて厚生省生活衛生局水道環境部産業廃棄物対策室長通知)

 産業廃棄物処理行政の推進につきましては、かねてより御配慮を煩わせているところであります。
 近時、産業廃棄物の不法投棄等不適正処理は跡を絶たず、適正処理の確保が緊急の課題となつております。適正処理を確保するには、行政のみならず処理を行う排出事業者及び排出事業者から委託を受けて処理を実施する産業廃棄物処理業者の努力が要請されるところでありますが、とりわけ産業廃棄物処理業者については、その経営基盤が不安定であることが、不適正処理を助長する一因と考えられ、今後における業界の体質の強化が望まれています。
 昭和五八年一一月の生活環境審議会の答申においても、かかる産業廃棄物処理業者の育成等業界の処理体制を充実する上で業界を組織化することが必要であると指摘されています。
 厚生省においては、かかる産業廃棄物処理業者の組織化を進め、適正処理体制の確保を図る一助とするため、この度、社団法人全国産業廃棄物連合会を設立許可したところであります。
 ちなみに、同連合会は、各都道府県の産業廃棄物処理業者の団体を会員とする全国組織であり、その適正な活動を確保する上で基礎となる各都道府県の組織は極めて重要なものと考えます。
 貴職におかれましては、かかる産業廃棄物処理業界の組織化の重要性に御留意の上、貴管下における産業廃棄物処理業者に対する指導の強化につき格段の御配慮をお願いいたします。

※解説
各地で産業廃棄物協会が設立された理由が書かれた通知です。
改めて振り返ると、産業廃棄物協会が組織化されてから25年しか経っていないことになります。

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