NTT東日本病院、感染性廃棄物を全量自己処理化

日本経済新聞のプレスリリースに、「NTT東日本病院が、株式会社鈴与と連携し、病院内で発生する紙おむつを全量自己処理することに成功した」という発表がありました。

NTT東日本関東病院、院内処理可能な廃棄物を全て院内で処理することに成功

最近、感染性廃棄物処理業界は、処理料金の値崩れが起こっており、このような設備が売れ出すと、さらにその傾向に拍車がかかることになります。

しかしながら、社会的には適正処理が第1ですので、いずれは医療機関が廃棄物を自己処理する時代が来るのかもしれません。

廃棄物処理企業は、そのことを念頭に置きながら、機械の情報が顧客の耳に入らないようシャットアウトするのではなく、逆に、機械の販売代理店となり、「処理費」ではなく、「メンテナンス費」や「管理料」で売上を上げるようにした方が良いでしょう。

プレスリリースの内容に1点だけ間違いがありますので、念のため、それを指摘しておきます。

特に紙オムツはこれまで特別管理産業廃棄物として処理を行っておりましたが、平成21年4月から院内で機械処理をすることができ、一般廃棄物への切り替え、処理費用の低減が可能な紙オムツ処理システム「Ecolution-2 NS」を鈴与と共同開発し、NTT東日本関東病院に導入いたしました。これにより、日本で初めて院内廃棄物を外部に委託することなく院内で処理することに成功いたしました。

産業廃棄物や特別管理産業廃棄物を自己処理したからといって、それらの残さ物が一般廃棄物に転化することはありません。

今回のケースの場合は、たまたま最寄りの清掃局が「合わせ産廃」として受け入れてくれているだけであり、医療機関から発生した紙オムツの残さが一般廃棄物になることはあり得ません。

一般廃棄物と産業廃棄物の区別は、廃棄物処理法上非常に重要な解釈となりますので、
この部分を適当に解釈すると、後々非常に大きな問題となって跳ね返ってきます。

このエントリーを含むはてなブックマーク

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ