タイヤのリサイクル状況(2013年)
2014年4月24日付で一般社団法人日本自動車タイヤ協会より、2013年廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル状況が発表されました。
1.発生量
2013年(1~12月)の日本国内における廃タイヤ(使用済みタイヤ)発生量は、「タイヤ取替え時」「廃車時」を合計すると、本数では9,700万本、重量では102万1,000トンとなり、前年と比較して、本数は300万本増加、重量は1万1,000トン増加した。
(1)タイヤ取替え時
「タイヤ取替え時」の発生量は、本数では8,200万本と前年に比べ200万本増加、重量では89万4,000トンと前年より1万8,000トン増加した。
景気の回復傾向により、市販用タイヤの販売が前年に比べ増加したことが主な要因である。
(2)廃車時
「廃車時」の発生量は、廃車台数の減少に伴い、本数では1,400万本と前年に比べ100万本減少、重量では12万8,000トンと6,000トン減少した。2.リサイクル状況
2013年のリサイクル利用量は、合計で89万9,000トンと前年より1万7,000トン増加し、リサイクル率は88%と1ポイント増加した。
発生量に占める構成比を利用先の業種別にみると昨年とほぼ同様であり、傾向は変わっていない。3.その他
近年、廃タイヤは代替燃料としての需要が非常に旺盛で、製紙等の利用先では国内発生分だけでは必要量を満たすことが出来ないため、海外から廃タイヤの切断品/破砕品を有価購入することによって、不足分を補っている状況が続いており、その使用量は、年々増加し続け、2013年では年間11万トンを上回る数量に達している。
なお、当会が公表するリサイクル状況は、国内で発生した廃タイヤ(使用済みタイヤ)についての集計結果であり、この輸入量は含まれていない。
燃料としての需要が旺盛な一方で、2014年2月時点で全国で約4,600tのタイヤが不法投棄されているそうです。
ただし、傾向としては、タイヤの不法投棄や不法集積の量は減少傾向にあります。
国内で不法投棄されるタイヤを有効利用するためにも、タイヤ販売店での無償下取ができるようになると良いのですが、
現状では最終段階ではカット品が燃料として売れるとしても、運搬と処理コストがそれなりに必要となるため、タイヤ販売店が無償下取をするのは難しくなっています。
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2014年4月28日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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