産業廃棄物の排出および処理状況(平成30年度分)

2021年3月26日付で、環境省から、産業廃棄物の排出及び処理状況(平成30年度実績)が発表されました。 

産業廃棄物の排出・処理状況(平成30年度実績)
(1)全国の産業廃棄物の総排出量:前年度に比べ、約471万トン(約1.2%)減少。
・平成30年度総排出量約3億7,883万トン(前年度約3億8,354万トン)

(2)業種別排出量:上位業種は前年度と同様、上位5業種で総排出量の8割以上。
1 電気・ガス・熱供給・水道業 約 9,897万トン (26.1%) (前年度 約1億200万トン (26.6%))
2 農業・林業       約 8,096万トン (21.4%) (前年度 約7,832万トン (20.4%))
3 建設業         約 7,548万トン (19.9%) (前年度 約7,871万トン (20.5%))
4 パルプ・紙・紙加工品製造業   約 3,253万トン ( 8.6%) (前年度 約3,363万トン ( 8.8%))
5 鉄鋼業         約 2,622万トン ( 6.9%) (前年度 約2,717万トン ( 7.1%))

(3)種類別排出量:前年度と同様、上位3品目で総排出量の8割以上。
1 汚泥     約1億6,738万トン(44.2%) (前年度 約1億7,069万トン(44.5%))
2 動物のふん尿 約 8,051万トン(21.3%) (前年度 約 7,789万トン(20.3%))
3 がれき類   約 5,628万トン(14.9%) (前年度 約 5,977万トン(15.6%))

(4)産業廃棄物の処理状況:前年度に比べ、最終処分量が約57万トン(約5.9%)減少。
・再生利用量 約1億9,901万トン (52.5%) (前年度 約2億 22万トン (52.2%))
・減量化量  約1億7,070万トン (45.1%) (前年度 約1億7,363万トン (45.3%))
・最終処分量 約   913万トン ( 2.4%) (前年度 約   970万トン ( 2.5%))

産業廃棄物の発生量については、平成24(2012)年で約3億7,900万トンと過去最低の発生量となった後、2年連続で増加していましたが、平成27年度以降、4年連続で減少しています。

最終処分量は、過去最少だった前年度の967万トンをさらに下回り、912万トンになりました。

最後に、日本全体での産業廃棄物処理フローをまとめておきます。

        産業廃棄物 378,832千トン
                |
                |
                |
       __________|_____________   
      ↓         ↓            ↓
   直接埋立する分   中間処理(焼却・    再生利用される分
             破砕他)される分
   4,212千トン 299,265千トン   75,354千トン
     (1%)     (79%)        (20%)
      |         |
      |         |
      |         ↓
      |     中間処理後に残るもの
      |     128,568千トン     
      |       (34%)
      |         |
      |         |
      |         |---→再生利用される分
      |         |    123,654千トン
      |         |      (33%)
      |         ↓
      |       埋め立てる分
      |       4,914千トン
      |        (1%)
      |         |
      |_________|
           |
           |
           ↓
      埋め立てられる分の合計
         9,126千トン
         (2%)

 ※各項目は、四捨五入してありますので、収支が合わない場合があります。

このエントリーを含むはてなブックマーク

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ