令和2年度廃家電の不法投棄等の状況について

2021年3月24日付で、環境省から「令和2年度廃家電の不法投棄等の状況について」の発表がありました。

 令和2年度に全国の市区町村が回収した、不法投棄された廃家電4品目(エアコン、テレビ(ブラウン管式及び液晶・プラズマ式)、電気冷蔵庫・電気冷凍庫、電気洗濯機・衣類乾燥機)の台数(推計値)は、53,330台(前年度51,800台)で、前年度と比較して増加しました。品目ごとの割合は、エアコンが2.3%、ブラウン管式テレビが29.2%、液晶・プラズマ式テレビが30.6%、電気冷蔵庫・電気冷凍庫が22.0%、電気洗濯機・衣類乾燥機が15.9%でした。

巣ごもり需要による家電の買い換えが進んだためか、2020(令和2)年度の家電不法投棄回収量は前年度よりも増加しました。

それでも、2年度前の2018(平成30)年度の54,200台よりは少なくなっています。

さて、昨年度の発表内容では、「人口1万人あたりの不法投棄回収台数」の胡散臭さについて触れましたが、
今年度は、「不法投棄物の回収場所」に注目したいと思います。

「その他」を除くと、15,111台を回収した「ごみ収集場所」が、もっとも家電の不法投棄が頻発する場所となっています。

その次が8,724台を回収した「公道および私道」。

以下、「山林・森林公園・林道上」「空き地」と続いています。

これだけ「ごみ収集場所」への不法投棄が多いということは、家電リサイクル法対象品目を「粗大ゴミ」として回収してもらえると誤解している人間がかなり多いということになりましょうか。

あるいは、「収集ステーションまで運んでやったのだから、有り難く思え」という、悪意に満ちた不法投棄を実行する人間が1万人以上もいたということなのでしょうか?

いずれにせよ、「日本は清潔でゴミ一つ落ちていない国」と胸を張っては言えない状況ですね・・・

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