社内教育に最適の一冊 ―書評― クイズで学ぶ環境コンプライアンス
著者の安達宏之さんから献本いただきました。ありがとうございました。
クイズ形式で一つのテーマを2Pでわかりやすく解説されています。社内教育の題材としてすぐに使える本です。
「これ1冊で実務の悩みがすべて解決」という実務書ではありません。
しかし、廃棄物処理法のみならず、水質汚濁防止法その他の環境法令に関する具体的なリスクを元に、一問一答の事例形式で解説されていますので、初任者や直接の担当ではない人が業務の全体像を学ぶのには最適です。
今までありそうでなかった本です。「なるほどテーマの切り口はこうきたか!」と大きな刺激を受けました。
手前味噌ですが、私も拙著「知らなきゃ怖い!廃棄物処理法の罰則」で、このような問答形式を一部採用していましたが、全編にわたって一問一答を貫いた本というのは、こと環境法令部門に限って言うと、ほとんど無いのではないかと思われます。
長岡文明さんの本も非常にわかりやすい筆致ですが、この本は質問と解説を究極までシンプルにして、およそ30分ほどで読了できる点が最大の特徴です。
時代的には、この本のように初学者でも学びやすい本が売れる傾向にありますので、この本が環境法令面でのブームの火付け役になるのではないでしょうか?
廃棄物処理実務に限定すれば、私にもこの本とは違った切り口で、一問一答形式の読み物が書けそうな気がしてきました。
興味を持った出版社の方がおられましたら、企画書を提出したいと思いますので、是非お声掛けください(笑)。
« 措置命令違反で書類送検(三重県) 不法投棄をした後はこうなる »
タグ
2012年10月30日 | コメント/トラックバック(2) | トラックバックURL |
カテゴリー:お奨め本
トラックバック&コメント
トラックバック
コメント
尾上先生
ご高名はかねがね。
この度は「長岡文明さんの本も非常にわかりやすい筆致ですが・・」とお褒めいただき光栄です。
今後ともご指導ご鞭撻のほどお願いします。
BUN(長岡)(^-^)/
長岡 文明 様 コメントいただき、ありがとうございました。
8年前の独立直後から、長岡さんの著作でわかりやすさや説明のポイントなどを勉強させてもらっておりましたので、コメントいただいたことを大変光栄に思っております。
元自治体職員の先輩として、こちらこそご指導ご鞭撻をお願いしたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。