「かながわ廃棄物処理事業団」の後始末

カナロコ 県と横浜・川崎市、廃棄物処理事業団の破産損失は各15億円/神奈川

今年3月末に解散した県と横浜、川崎市の第三セクター「かながわ廃棄物処理事業団」の破産手続きで、3自治体に支払われる配当金はそれぞれ5億円弱となったことが30日、明らかになった。各自治体の債権額は各約20億円で、それぞれ15億円超の損失となった。

 同事業団は、川崎市内で産業廃棄物の中間処理施設・かながわクリーンセンターを運営。赤字経営に陥りセンター建設時の借入金などで日本政策投資銀行と3自治体からの負債約60億円を抱えていたが、解散に伴い、「クレハ環境」(福島県いわき市)に約14億6900万円で事業を譲渡した。

当ブログ関連記事 かながわクリーンセンター、クレハ環境へ事業譲渡

破産管財人の報酬が2千万円ということにまず驚きました(笑)。

実質的には、クレハ環境が払ってくれた約14億6900万円を、そのまま3自治体に配当金として分配するイメージです。

第3セクターがここまで不振を極めた原因としては、
建設費が高額な割には、それを償却するのに足る売上が計上できなかったということになりそうです。
焼却炉に対するニーズが思ったより少なかったということなのでしょう。

上記の関連記事でも書いたことですが、引き継ぐ側のクレハ環境は、これから大変な営業努力を重ねていくものと思います。

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