地デジ化目前で不法投棄激増の懸念

YOMIURI ONLINE アナログTV不法投棄急増 地デジ24日完全移行

 (7月)24日にテレビ放送が地上デジタルへ完全移行するのを前に、県内でアナログテレビの不法投棄が増えている。環境汚染につながるだけでなく、処理費用を肩代わりする自治体にとっては財政負担も少なくない。自治体は「デジタルテレビの駆け込み購入に伴い、今後さらに不法投棄が増えるのでは」と警戒を強めている。

確実にアナログTVの不法投棄は激増しそうです。

7月24日以降、番組を見ることができない、ただの大きな箱と化すわけですから。

さぁ どうすれば良いのでしょうか?

市町村がパトロールをすれば良い?

行政がパトロールをすることも必要ですが、マンパワーにも限界がありますので、不法投棄を完全にシャットアウトすることは不可能です。

そういったコストのかかる対策ばかりではなく、

テレビの廃棄が増えることで潤う、家電業界や廃棄物処理業界が率先して適正処理を呼びかけるべきです。

それも、単なる呼びかけではなく、しっかりと適正な処理料金を頂戴しながら、完璧にリサイクルすることが必要です。

数年前取りざたされた、家電リサイクル料金を受け取りながら、中古市場に転売して不正に利益を計上するなどの手法は厳禁です。

考えようによっては、
同時期に、大量に、同一の廃棄物が発生するという、未曽有の好機ですので、
やり様によっては、アナログTVの回収は非常に効率的に行えそうです。

あと3日しかありませんが、
「土日にこの地域のアナログTVを一挙に回収しますので、その日に出していただければ、回収料金を値下げできます」
というチラシを配るだけでも、大きな効果が期待できます。

誰でもすぐ思いつきそうなマーケティング手法ですが、
少なくとも、私が生活している地域では、そのようなチラシや案内を見かけたことがありません。

売上と利益が見込めるチャンスなのに、
家電関係業界や廃棄物処理業界が何のアクションをしないということは、
2つの業界の大きな怠慢と言えるかもしれません。

電話やインターネットで回収時間の予約を受け付け、
小型トラックで機動的に回収、
その場で家電リサイクル券への記入をお願いし、
リサイクル料金は現金払い

大まかな手順としては、この程度の手間がかかるだけです。
関係する業界としては、「静観する」というオプションは考えられないと思います。

正規業者が動かないと、またぞろモグリ廃品回収業者が「好機」とばかりに繁殖してしまいますよ!

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コメント

  1. 近江屋 より:

    懸念の通り、22日頃から
    無許可廃品回収トラックがここぞとばかり寄って来ています。
    当然荷台にはブラウン管テレビだらけでした。

    導入する事ばかりに執心して、
    廃棄される物へ関心が後手になるのは、怠慢さを感じます。

  2. 尾上雅典 より:

    近江屋 様

    生情報のレポートをありがとうございました。

    やはり無許可業者は動きが早いですね。
    機を見るに敏です。

    そこだけは関心します。

    家電メーカーも廃棄物処理業界も、「部分最適」しか考えておらず、
    自分が関わる製造や廃棄物処理の全体最適が省みられていないことが残念です。


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