廃棄物処理・リサイクル事業のグローバル展開

中日新聞 「日本の廃棄物処理 学ぶ」 会宝ナイジェリア グバッサ社長意欲

 日本への留学経験もあるグバッサ氏は「日本で、こんな事件があったことが信じられない」と話す一方、「ナイジェリアのごみ処理は、日本よりもっと未整備。公害問題がこれから起きるかもしれない」と懸念を示した。

 ナイジェリアでの自動車リサイクル工場の稼働は「半年後になりそうだ」と説明。会宝ナイジェリアのナイジェリア人社員は二十七日から三カ月にわたり、会宝産業で自動車リサイクルのトレーニングを始めており「アフリカ全体にリサイクルが広がるスタートにしたい」と語った。

日本の中古車がアフリカ大陸のバイヤーに買われるケースも多いようです。

そう考えると、日本国内で自動車リサイクルを徹底するのと同様に、外国で適切な自動車リサイクルを行うことも重要と言えます。

フロンガスの回収や、シュレッダーダストの処理など、車の廃棄物処理では留意すべき事項がたくさんあります。

土地が広いアフリカでは、自動車なしの生活は考えられず、廃車となる自動車の数も相当多いのではないでしょうか。

もちろん、今のところは、日本と比べると廃車の発生量はそれほど多くはないのかもしれません。

しかし、アフリカは、今後ますますの人口増加や経済発展を期待できる場所ですので、近いうちに大量の廃車が発生するようになるかもしれません。

中国や東南アジアに進出する企業がようやく増えてきましたが、
アフリカへの進出を目指す企業というのはほとんどないのではないでしょうか。

競合が多い場所ではなく、アフリカのように、競合は少なく、今後の成長も見込める地域も視野に入れると、戦略の幅が広がりますね。

ただし、今のところ、アフリカには治安に関する大きな問題がありますので、やはり簡単な話ではありません。

ルポ 資源大陸アフリカ 暴力が結ぶ貧困と繁栄
白戸 圭一著 ¥ 861

※文庫化される前の単行本で読みました。
死と隣り合わせの状況で取材を進める緊迫感や、アフリカならではの「人」を介したコネクションの重要性等が、詳細に語られている本です。

記事で取り上げられた会宝産業の場合、アフリカへの進出ではなく、技術支援という位置づけではないかと思いますが、
アフリカに本気で進出したい企業は、現地出身者に大胆に権限委譲し、地域の文化に適応した柔軟な経営をする必要がありますね。

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