寺のお堀は山道と同じ?

産経ニュース 廃棄物やブラックバスも 「東本願寺お堀探検」で展示 京都

 堀に捨てられたごみなどをきっかけに環境問題について考えてもらおうと、平成16年から毎年実施。この日は午前中から職員やボランティアなど約20人が、約1時間にわたって堀の清掃とごみの収集を行った。

 堀からは空き缶や傘、衣類や靴などに加え、エアガンや消火器なども見つかり、ボランティアらは「ごみ捨て場ではないのに…」と困惑。過去には、自転車や家電製品などが捨てられていた例もあり

「不法投棄現場に鳥居を設置すると、不法投棄が減少する」というニュースを何度か取り上げましたが、鳥居ではなく、寺のお堀の場合は、明確な宗教的な雰囲気を感じさせないためか、逆に不法投棄が多いようです。


大きな地図で見る

Googleマップを見るとよくわかりますが、東本願寺は北・東・南の3方を堀で囲まれています。
どの方向も昼間は人通りが多い道に接していますが、夜になると人通りも少なくなります。
特に南側は一方通行の道路、かつ建物が死角になるということもあり、山道に捨てるのと同じ感覚で廃棄物が捨てられやすいのかもしれません。

家電やブラックバスまでお堀に投棄(?)されていたとのことですが、寺の近所に住む人よりも、寺の遠くに住む人が車で夜間お堀に乗り付けて、さっと不法投棄というパターンが多いのではないかと思われます。

明治時代以前の京都では、川に生活系廃棄物を捨てる人が後を絶たなかったため、時の政府が川へのゴミの投げ捨てを度々禁止していたようですが、さすがに当時でも、東本願寺のお堀にゴミを捨てる人はいなかったのではないでしょうか。

昔の人でもやらなかった(と思われる)行為を、21世紀に生きる人間が平気で行うというのも、恥ずかしい話だと思います。

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