大船渡で漁業者20人がワカメ残さの不法投棄

5月29日付 岩手日報 ワカメ残さ不法投棄 大船渡、容疑で20人書類送検へ

 大船渡市三陸町綾里の野野前、白浜両漁港を使う漁業者が4月、塩蔵ワカメの茎や根などの残さ計約1トンを不法投棄していたとして、釜石海上保安部が廃棄物処理法違反の疑いで、漁業者20人を近く摘発し、夏をめどに書類送検する方針を固めたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、20人はいずれも綾里漁協組合員の男性。野野前漁港は39~81歳の15人で、白浜漁港は44~78歳の5人。20人は4月17日から20日までの間、それぞれ1回、計約1トンを各漁港の岸壁から海に捨てた疑いが持たれている。

 1人で最大約260キロを捨てた漁業者や、ペットボトルや空き缶などの家庭ごみを捨てていた漁業者もいる。いずれも捨てたことを認めているが、捜査関係者によると、手口などから常習性があるとみられるという。

当ブログで漁業者の不法投棄事件を取り上げるのは4回目になります。

いずれも養殖事業で発生した残さ(ホタテやワカメの根など)の不法投棄事件です。

ワカメに関する不法投棄としては、下記の徳島県鳴門市の事件もありました。
2011年5月12日付 当ブログ記事
養殖ワカメ不法投棄事件

漁業者の大半は、自分の神聖な職場である海に不法投棄などをしないと思っておりますが、
自分以外に監視をする人間がいない場所では、人間のモラルはたやすく緩んでしまうのかもしれません。

今回の大船渡の事件では、家庭ごみを岸壁から海に不法投棄するという、漁業者としてあるまじき犯罪を繰り返し行っていた者までいたようです。

海上保安本部による厳正な対処を期待します。

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