松山市発良いニュースと悪いニュース

一昨年より、松山市役所には年数回訪れ、市役所の方、そして学識者の方達と、今回取り上げるレッグ事案への対応について審議をしております。

今や立派な趣味(兼事業)となった100名城巡りも、2013年1月に「せっかく松山に来ているのだから、松山城に一度登ってみるか」という軽い気持ちからでした。


※第1城目だったので、写真の構図が残念なものになっています(笑)。

さて、産廃特措法の対象となったレッグ事案ですが、
2014年2月6日 愛媛新聞 対策みられず 松山市がレッグ告発を検討

 環境汚染防止対策に約77億円の公費が必要とされる愛媛県松山市菅沢町の産業廃棄物最終処分場問題で、処分場を管理する産廃処理会社「レッグ」などが、松山市の措置命令に従わないなどとして、市が廃棄物処理法違反の疑いで、レ社などを県警に告発する具体的な検討に入ったことが5日、複数の関係者の話で分かった。
 2013年11月28日付の措置命令のうち、地下水路からの廃棄物や汚染水の流出防止対策などは今月6日が着手期限だが、レ社側に実質的な動きはみられず、市は同対策履行期限の12月16日を待たずに告発する方針。
 レ社と現・前社長の2人に出した措置命令には、廃棄物と汚染水の外部流出や施設崩壊を防ぐため、処分場の下を水が流れないように農業用の地下水路を付け替えるなどの対策が例示されている。
 関係者によると、着手日の1週間前までに提出を求めていた具体的な計画書について、現社長は提出する意思を示したが、5日時点で未提出。市は、資金的な理由などからレ社側が期日を過ぎても着手せず、履行期限までに流出防止対策を取る見込みがないとの見方を強め、告発状の作成準備を進めている。

と、措置命令違反で刑事告発する段階に入ったようです。

産廃特措法という巨額の公費が動く事業の対象になった以上、行為者の責任追及を徹底して行うのは当然のことです。

措置命令の履行期限は「2014年12月16日まで」ですが、その前に履行に着手する期限が「2014年2月6日まで」だったところ、履行に着手した形跡すら無かったために、本来の原則通りに告発という段階に進んでいきそうです。

次は良いニュース
毎日新聞 2014年02月06日 18時29分 ごみ排出量:全国最少、7年連続の首位 松山市

 環境省の2012年度一般廃棄物処理実態調査結果で、松山市の1人1日当たりごみ排出量が人口50万人以上の都市では7年連続で全国最少となった。同省によると、同一自治体の7年連続首位は初。ごみ排出抑制に取り組む市の成果が実った格好で、市環境政策課は「今後も1位を続けたい」としている。

 松山市のごみ排出量は1人1日当たり827.8グラムで、2位の東京都八王子市(829.5グラム)、3位の広島市(841.4グラム)などを抑えた。908.7グラムで初めてトップになった06年度以来、7年連続で1位を守っている。

 市環境政策課は「他自治体と比べて特別厳しい分別はしていない。ごみ減量、リサイクル推進への市民の理解のたまもの」と説明。市ホームページなどで重量が大きくなりがちな生ごみ減量策として「食材を買いすぎず、食べ残しをしない」「ごみ出し前の水切り徹底」を呼び掛けている。

 2位の八王子市とわずか1.7グラム差で、前年度の24.9グラム差から急接近。同課は「人口に外国人を含めるよう算定方法が変わり、差が縮まった」と分析し「課内で知恵を出し合い、新たな啓発方法も考えたい」と検討している。

極端な分別制限や、ごみ袋の開封チェック等の規制的な手段を用いずに、全国で最少のごみ排出量(人口50万人以上の都市)を達成したというのは素晴らしいことだと思います。

2位の八王子市との差がわずか1.7gであるため、引き続き全国トップを維持し続けるために新たな啓発に取り組む予定、と早速次の手を打ち出しているスピード感も良いですね。

松山市役所にごみ減量化の秘訣をうかがったところ、
「資源となる物は、市民の方に徹底してごみから分けて出してもらっています」と仰っていましたので、
市当局の普及啓発もさることながら、松山市民の分別意識が全国でも屈指の高さを保っていることも理由の一つのようです。

来年も松山市が全国一位を維持されることを期待しております!

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