北海道恵庭市の小型家電回収が好調

北海道の恵庭市が小型家電の回収を4月から始めたところ、早くも年間目標量を達成しそうな勢いで小型家電が集まっているそうです。

2014年5月7日 WEBみんぽう 1カ月に400個 恵庭市の家電回収に手応え

 恵庭市が4月から行っている小型家電の無料回収で、当初の想定を上回る勢いで小型家電が集まっている。4月は88人が小型家電400個を持ち込み、中でもパソコン、携帯電話が多かった。市廃棄物管理課は「年間目標を早い段階で達成しそう」としている。

 レアメタル(希少金属)など資源回収を目指した昨年4月の小型家電リサイクル法に基づく取り組み。4月から市役所1階の同課窓口で、約30センチ四方に入る小型家電を無料で回収し、一日ずつリサイクル事業者に引き渡している。4月はパソコン43台、携帯電話52台などがあった。

 重量は事業者による報告待ちだが、2014年度目標の年間2000キロを早々と達成する勢い。パソコンが多いのが特徴で、同課は「03年のパソコンリサイクル法施行で、処分に費用が掛かるパソコンが家で眠っていたのでは。無料回収が始まったことで『じゃあ』と持ってきているのでは」と分析する。

 13年度は年4回、市民会館で開催の「わくわくお宝市」に合わせたイベント回収で、集めた小型家電は523個(621キロ)。拠点回収化で著しい成果が上がり、同課は「市民の利便性を考えて、支所、出張所でも拠点回収できないか検討している」とさらなる回収増を視野に入れている。

パソコンと携帯電話ばかりが集まれば、貴金属の回収量がそれだけ増えますので、認定事業者にとって大きなメリットがあります。

その分、一日おきに恵庭市に回収に行く余裕も生まれますので、行政と市民にとってもメリットが生じます。

記事にあるとおり、今後は支所や出張所でも小型家電の回収を検討しているとのことですので、
もしそれが実現すると、よりたくさんの小型家電が集まるようになり、スケールメリットを発揮できるようになりそうです。

Wikipedia で見たところ、恵庭市の人口は

68,656人(住民基本台帳人口、2013年12月31日)

とのことですが、この人口数で、
4月の一カ月間に「パソコン43台、携帯電話52台」も集まったというのは、かなり良い回収率と言えるだろうと思います。

札幌市のベッドタウンという立地条件のため、市民の多くが古くから自宅でパソコンと携帯電話を使っていたということになりましょうか。

恵庭市が認定事業者と契約しているのかどうかはわかりませんが、すぐ近所の苫小牧市には、「JX金属苫小牧ケミカル株式会社」という認定事業者がありますので、そこと契約しているのであれば、一日おきに回収に来るという手厚いサービスも実現可能ですね。

「人口構成」と「近くに認定事業者がある」という2つの条件があるため、今後も恵庭市の小型家電回収は好調に推移しそうです。

パソコンの使用が減ったとしても、その分スマートフォンやタブレットを使用するようになりますので、小型家電としての排出量は現状の水準を維持するのではないかと思われます。

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